2019.6.3 05:02

桐生、10秒05で貫禄V!9秒台ならずも手応え/陸上

桐生、10秒05で貫禄V!9秒台ならずも手応え/陸上

日本記録保持者の桐生(右)は好調をキープ。日本選手権へ期待が高まる (撮影・恵守乾)

日本記録保持者の桐生(右)は好調をキープ。日本選手権へ期待が高まる (撮影・恵守乾)【拡大】

 陸上・布勢スプリント(2日、鳥取・コカ・コーラボトラーズジャパンスポーツパーク陸上競技場)男子100メートル決勝で、9秒98の日本記録を持つ桐生祥秀(23)=日本生命=が追い風0・1メートルの条件下、10秒05をマークして優勝した。予選の10秒04から好記録を2本そろえ、27日開幕の日本選手権(福岡)に弾みをつけた。同110メートル障害決勝では高山峻野(しゅんや、24)=ゼンリン=が追い風1・9メートルで日本記録に並ぶ13秒36を出して勝ち、今秋の世界選手権(ドーハ)の参加標準記録を突破した。

 好敵手の山県(セイコー)らが出場を見送り、勝って当然だった。だからこそ、桐生はこれまでと違う心境でレースを迎えた。

 「9秒台が出るからと、ずっと思ってスタートラインに立った」

 今季こだわってきた勝負を度外視し、記録に執着した。予選から狙い、10秒04。9秒台を出せば棄権するつもりだった決勝は、わずかに力んで10秒05。今季4戦で10秒0台は4度目となっても、会心の笑顔とはならなかった。

 ただ、精神面で手応えを得たのは確かだ。自らに記録への重圧をかけ、「違うメンタルの取り組みができた」。土江寛裕コーチ(44)も「記録を狙って記録を出すことはそれなりにできていた」とうなずいた。

 次戦は27日開幕の日本選手権。ドーハ行きの切符をかけ、9秒99の自己記録を持つ20歳のサニブラウン・ハキーム(フロリダ大)らと争う。「ライバルがいる中で優勝して世界選手権を決めたい」。新たなアプローチで得た経験を大一番で生かす。 (鈴木智紘)

布勢スプリント

 鳥取陸協が主催する直線のスプリント種目を中心とした大会。日本海の浜風が吹き抜けて追い風の好条件が整うことが多い。イタリア製で高反発のトラックは高速仕様で、記録を狙いやすい大会とされる。

  • GP男子100メートル決勝で優勝した桐生祥秀(左から2人目)=コカ・コーラボトラーズジャパンスポーツパーク陸上競技場(撮影・恵守乾)
  • 男子100メートル決勝10秒05で優勝した桐生祥秀=コカ・コーラボトラーズジャパンスポーツパーク陸上競技場
  • GP男子100メートル予選を1位で通過した桐生祥秀=鳥取市のコカ・コーラボトラーズジャパンスポーツパーク陸上競技場(撮影・恵守乾)
  • 男子110メートル障害決勝13秒36の日本タイ記録をマークして優勝し、ガッツポーズする高山俊野=コカ・コーラボトラーズジャパンスポーツパーク陸上競技場