2019.5.21 10:16

阿部詩、けがからの復帰戦へ出発「感覚は戻ってきた」/柔道

阿部詩、けがからの復帰戦へ出発「感覚は戻ってきた」/柔道

柔道女子52キロ級の阿部詩(21日、成田空港)

柔道女子52キロ級の阿部詩(21日、成田空港)【拡大】

 柔道の世界選手権(8月25日開幕、日本武道館)女子52キロ級で2連覇を目指す阿部詩(うた、18)=日体大=が21日、グランプリ(GP)フフホト大会(24-26日、中国)のため成田空港を出発した。左肩痛などで大会から離れており、昨年11月以来の実戦。世界女王は不安をかき消す勝利を誓った。

 約半年ぶりの試合に覚悟を持って挑む。けがからの復帰戦に向けて、阿部は自らを奮い立たせるように言葉を並べた。

 「半年間(時間が)あったので、いつもより少し不安や緊張がある。試合の中で負けたときを考えてしまうなどの怖さが少しあるけど、どう力を出せるかだと思う」

 今冬は左肩を痛め、思うような練習をつめなかった。今月に入ってから本格的な稽古を再開した。急ピッチで仕上げ、ギリギリで試合に出場できるメドが立った。今でも入浴どきに背中を洗った際には患部が痛むことがあるという。状態は「100%治ったとはいえない。7-8割だけど、集中していれば大丈夫。やるべきことをやるだけ」。

 今大会に出場するには理由がある。2020年東京五輪を意識するから。女子日本代表の福見友子コーチ(33)からの言葉が背中を押した。「五輪前にこういうこと(けが)があっても出ないといけない、(体を)作っていかないといけない。そういう状況だと思ってやりなさいと言われました」。48キロ級の選手として2012年ロンドン五輪出場など第一線で長く活躍してきた福見コーチからの助言で試合モードに切り替わった。

 「柔道の感覚は戻ってきた。パフォーマンスも気持ちも上がってきている」と阿部。けがを乗り越え、最後は威勢の良い言葉が戻ってきた。16年末のデビューからシニアの国際大会で対海外勢に24連勝中と無敗を続ける柔道界のスター候補が、中国に乗り込む。