2019.5.14 05:02

黒田、初王座ならず…2度目世界戦は0-3の判定負け/BOX

黒田、初王座ならず…2度目世界戦は0-3の判定負け/BOX

ムザラネ(右)のパンチを食らう黒田。6年ぶりの世界戦も、王座獲得はかなわなかった (撮影・蔵賢斗)

ムザラネ(右)のパンチを食らう黒田。6年ぶりの世界戦も、王座獲得はかなわなかった (撮影・蔵賢斗)【拡大】

 プロボクシング・IBF世界フライ級タイトルマッチ(13日、後楽園ホール)同級4位の黒田雅之(32)=川崎新田=は中盤以降、王者のモルティ・ムザラネ(36)=南アフリカ=のパンチを浴び続け、0-3の判定負け。2013年2月以来、6年ぶり2度目の世界戦で初の王座獲得はならなかった。ムザラネは2度目の防衛に成功した。

 左目上の傷口はパックリ開き、両目の周囲は大きく腫れていた。4-6ポイント差をつけたジャッジの採点以上に、黒田は王者のパンチを浴び続けて勝機をつかめなかった。

 「結果がこうなった以上、何を言っても変わらない」

 冷静な口ぶりに悔しさがのぞいた。

 サッカーJ1川崎のサポーター100人も会場に詰めかけ、ジムのある川崎市あげての声援に乗って序盤は先手を取り、左右のボディーで攻勢を強めた。だが、ムザラネの左右ストレートを何発も顔面に受け、5回に左目の上をカット。「2回ぐらいから右目も見えづらくなっていた。左は拳1個分伸びてきた」。KO率6割を超える王者から受けたダメージが蓄積した。

 午前中は時給1000円余りのコンビニでアルバイトし、午後にボクシングという生活を続けながら、6年ぶりに臨んだ世界戦でも戴冠はならなかった。「今後はまだ考えられない」と本人は言うが、ジムの新田渉世会長(51)は「14年間やって32歳で、パンチもたくさんもらっている。体のことも考えないと」と、現役続行に慎重な姿勢を示した。(田中浩)

2度目の防衛に成功したムザラネ「黒田選手もベルトが欲しいという気持ちが出ていて、いい試合ができた。(黒田の)パンチは重かったが、ダウンするようなものはなかった」

  • 12回、モルティ・ムザラネ(右)に攻められる黒田雅之=後楽園ホール
  • 12回、モルティ・ムザラネ(右)に攻められる黒田雅之=後楽園ホール
  • 4回、攻め込む黒田雅之(左)=後楽園ホール(撮影・中井誠)
  • 1回、モルティ・ムザラネを攻める黒田雅之=後楽園ホール
  • 採点表