2019.4.30 18:15

伊藤美誠、誤審にビデオ判定導入は必要/卓球

伊藤美誠、誤審にビデオ判定導入は必要/卓球

帰国し、メダルを掲げる(左から)女子ダブルス銅メダルの橋本帆乃香、佐藤瞳組、混合ダブルス銀メダルの石川佳純、吉村真晴組、女子ダブルス銀メダルの伊藤美誠

帰国し、メダルを掲げる(左から)女子ダブルス銅メダルの橋本帆乃香、佐藤瞳組、混合ダブルス銀メダルの石川佳純、吉村真晴組、女子ダブルス銀メダルの伊藤美誠【拡大】

 卓球の世界選手権個人戦(ブダペスト)に出場した男女日本代表が30日、羽田空港着の全日空便で帰国した。

 女子シングルス、ダブルス、混合ダブルスの3種目に出場し、女子ダブルスで銀メダルを獲得した伊藤美誠(18)=スターツ=は、「平成で世界チャンピオンになれなかった(のが心残り)。3種目の一つでも優勝して帰ってきたかった。令和になってからは、優勝して、良いスタートを切れるようにしたい」と悔しさを表した。

 今回、初めて3種目に出場し、「メダルを取ることがこれだけ難しいんだと感じた」。特に事前に中国メディアから「大魔王」と称されるなど中国勢からは徹底マークを受けており、シングルスでは3回戦で同い年の孫穎莎に敗れてメダルに届かず。「中国は研究や対策をみんなで熱心に考えており、代表チームとして一人の選手を倒しに来ていると感じた。1ゲーム目の1本目から『1点もやらない』という思いを感じた」と振り返る。

 「(負けた試合では)実力の7、8割は出せたが、私は10を出さないと勝てない。中国選手のように安定して勝つには、6、7割の力でも勝てるようにしないと」と反省。「中国対策より、質の高い練習で自分の力を上げていくことが大事。自分はまだまだだと感じたが、これから先、もっと上がれる」と敗北を前向きにとらえた。

 早田ひな(18)=日本生命=と組んだ意女子ダブルスでは、2年前の前回より1つ上がって銀メダル。「2年半、ひなと話し合ってやってきた。私が良くないときは、ひなが盛り上げてくれて、お互い助け合えた」と、引き続き遠征に回ったため帰国しなかった相棒に感謝を表した。

 それでも「優勝を狙って臨んだし、一番チャンスがあるペアだった。悔しい部分が強い」。その一方で「振り返るといいプレーを出せ、今持っている実力を決勝でも出し切れた。中国ペアの方が一歩上をいっていた」と話し、「こういう負け方をして、次は絶対にやり返してやるという思いになれた」とリベンジの思いを心に刻んだ。

 決勝戦では誤審もあった。ビデオ判定導入は「速い競技なので必要」と訴える一方、「私自身、ちゃんと(誤審だと)言えるようにしていかないと。他の人の試合でも、ああいう場面は見てきたが、なかなか慣れていなくて平常心になれなかった」。そのうえで「これを経験に、ああいうことが起きても普通に戦える人間になりたい。(不利な判定を受けても)実力で勝てるから大丈夫と思えるように力を付けたい」と成長を誓っていた。