2019.4.24 18:16

陸上関係者から小出さん悼む声「東京五輪見てほしかった」

陸上関係者から小出さん悼む声「東京五輪見てほしかった」

シドニー五輪女子マラソンで優勝した高橋尚子さん(左)と小出義雄さん(2000年9月24日撮影)

シドニー五輪女子マラソンで優勝した高橋尚子さん(左)と小出義雄さん(2000年9月24日撮影)【拡大】

 女子マラソンの五輪金メダリスト、高橋尚子さんや2大会連続メダル獲得の有森裕子さんらを育てた小出義雄さんが24日に80歳で死去し、アジア選手権でドーハ遠征中の陸上関係者から悼む声が相次いだ。日本陸連の河野匡・長距離・マラソン・ディレクターは「女子マラソンのレベルアップ、人気向上の立役者。2020年東京五輪まで見ていただきたかった」と語った。

 今年9月の五輪マラソン代表選考会「グランドチャンピオンシップ(MGC)」後、本番へ助言してもらう機会を設ける予定だったという。「全てが金言。激励してほしかった」と惜しんだ。

 麻場一徳強化委員長は「教えを引き継ぎ、成果を残すことが大事」と述べ、順大の後輩にあたる山崎一彦トラック&フィールド・ディレクターは「陸上を愛して愛された方。種目は違っても、いつも気にかけてくれた」と名伯楽の訃報に視線を落とした。(共同)

高橋尚子さんの話「五輪でメダルをとれたのも世界記録を出せたのも、今の自分があるのも小出監督のおかげ。根気よく指導してくださって、一緒に走ってくださって、大切な時間を費やしてくださって、ありがとうございますと何度言っても伝えきれないほど感謝の気持ちでいっぱいです。笑顔をもっと見たかったし、お話ももっと聞きたかった。これからは大好きなお酒をたくさん飲んで、思い切りかけっこしてください」

有森裕子さんの話「諦めない精神だけはすごく買ってくれていた。性格に合わせた練習メニューの出し方、伝え方をしてくれた。感謝しかありません。「物事に意味のないものはない。どんなことが起きても、せっかく、って思え」と言われ、どれだけ故障しても立ち向かえた。(近年は)練習を見に行けなくなる回数も増えていたみたいで、すごく悔やんでいた」

鈴木博美さんの話「中学生のときに声を掛けていただいてから、高校、実業団を通じて練習嫌いな私を、諦めることなく、根気強く育てていただきました。今、指導いただいていた頃の監督と同じ年齢になり、どれだけの情熱を持って指導にあたってくださったのかを知り、ただ感謝しかありません。本当にありがとうございました」