2019.4.19 12:29

全日本柔道連盟に損害賠償求める 内部通報の対応義務怠り

全日本柔道連盟に損害賠償求める 内部通報の対応義務怠り

全柔連を提訴し、記者会見する原告の父親=東京・霞が関の司法記者クラブ

全柔連を提訴し、記者会見する原告の父親=東京・霞が関の司法記者クラブ【拡大】

 全日本柔道連盟(全柔連)が柔道事故における内部通報の対応義務を怠ったとして、福岡市内の中学生だった男性(18)と父親が19日、全柔連にそれぞれ165万円の損害賠償などを求めて東京地裁に提訴した。

 この男性は2014年10月に、道場の指導者から絞め技をかけられて意識を一時失った。この事故について全柔連の内部通報窓口に相談したが、事実上無視され、多大な精神的苦痛を受けたとしている。

 原告は、全柔連は被害者への聞き取りを実施せず「指導者の説明は信用できる」とした福岡県協会の調査に基づき、問題ないと判断したと主張。女子選手に対する暴力指導問題などを受け、13年に設置した全柔連の内部通報制度が機能していないとしている。記者会見した父親は「全く会話をしてくれないのは残念で仕方ない。しっかり向き合っていく組織だと思っていた」と述べた。

 この事故を巡る損害賠償訴訟では、指導者が4万4000円を支払う判決が18年6月に確定している。