2019.4.17 05:00

【記者の目】組織委関係者「バランス考慮」も本当に選手第一かは疑問

【記者の目】

組織委関係者「バランス考慮」も本当に選手第一かは疑問

 商業化し肥大化した今の五輪は、大スポンサーである米テレビ局の意向を無視できない。米プロスポーツの閑散期である真夏に、米国で人気の競技を、そのゴールデンタイムに行うという制約はついて回る。

 さらに今大会は選手や観客の健康に配慮し、酷暑の時間を避ける必要もあった。組織委関係者が「アスリートファースト(選手第一)や人気競技のバランス、ジェンダー(性別)バランスを考慮した」というように、最大公約数として、よくまとめたと言える。早朝の競技開始について、室伏広治スポーツディレクターは「事前に日程が分かっていれば調整は可能」と理解を求めた。

 前回の東京五輪が開かれた1964年10月10日からの15日間は、日本でスポーツをするのに最も適した時期だった。今回の日程をまとめた組織委の労力には頭が下がるが、本当に選手第一かと考えると、疑問も残る。 (五輪競技担当・只木信昭)