2019.4.13 11:20

パラリンピック競技ピクトグラムを発表 23種類、五輪との統一性

パラリンピック競技ピクトグラムを発表 23種類、五輪との統一性

東京パラリンピックのピクトグラム

東京パラリンピックのピクトグラム【拡大】

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は、パラリンピック開幕まで500日となった13日、大会の競技ピクトグラムを発表した。

 東京・晴海の組織委員会で行われた発表会では、パラリンピックに2004年アテネから3大会連続出場した射撃の田口亜希さん(48)と、トライアスロンの東京大会金メダル候補、谷真海(37)が出席。合図に合わせて22競技23種類のピクトグラムが描かれたボードのカバーを2人で外し、お披露目した。

 ピクトグラムは文字を介さずに競技や施設を表現するデザイン。五輪では1964年の東京大会で初めて使用された。その後、駅など公共の場で施設を示すものとして広く普及、大会の遺産(レガシー)となっている。

 パラリンピックで使用されたのは1988年インスブルック冬季大会が最初。98年長野五輪では大会マスコットが冬季パラ競技のポーズを取ったものをピクトグラムとして使用していた。

 2020年大会は、1964年東京五輪のシンプルなデザインを起点とした五輪ピクトグラムとの共通性や統一性に重点を置き、デザイナーの広村正彰さん(64)ら五輪と同じ開発チームが制作。陸上競技は五輪のものの片足が義足になった形、水泳は五輪のものの片腕が欠損した形をデザイン化した。一方で柔道はダイナミックさを追及した結果、背負い投げをイメージした五輪と違って、ともえ投げをデザイン化したものになった。

 障害によってさまざまなバリエーションがあるパラ競技だが、どの部分をデザイン化するか、どんなイメージにするかなどは国際競技団体(IF)やアスリートと話し合って詰めていった。IFの意見を受け、シッティングバレーは常に床に臀部が接している状況を明確に示し、かつ両足の位置を分かりやすくするように原案から改良。5人制サッカーは現実に即して五輪のものより足や腕の振りを小さくした。

 パラリンピックでは凸版印刷の提案と協力を得て、ピクトグラム23種類を視覚障害者が触って感じられるよう、エンボス加工して点字も添えた「触れるピクトグラムポスター」も用意。13日の発表会後は、東京・豊洲の500日前イベント会場で紹介され、今後もイベントで展示される予定だ。

 またパラリンピックへの子供たちの関心を高めるため、ピクトグラムを利用したかるたも制作。発表会場では試作品として、田口さんの射撃「的を撃つ ぶれない姿勢と精神力」と、谷のトライアスロン「用具を取りかえ ひとり三種目」が紹介された。完成版は5月中に組織委の教育サイトでデータ配布される。