2019.4.2 17:10

「令和の三四郎」になる! 柔道男子・村尾が東海大入学式で決意

「令和の三四郎」になる! 柔道男子・村尾が東海大入学式で決意

東海大の入学式に出席した柔道男子90キロ級の村尾三四郎(撮影・石井文敏)

東海大の入学式に出席した柔道男子90キロ級の村尾三四郎(撮影・石井文敏)【拡大】

 柔道男子90キロ級で、2020年東京五輪出場を目指す村尾三四郎(18)が2日、神奈川・平塚市で行われた東海大の入学式に出席。名門校に進んだホープは、新元号「令和」(れいわ)を代表する選手、“令和の三四郎”になることを誓った。村尾は6、7日に福岡国際センターで行われる全日本選抜選手権(兼世界選手権代表選考会)で優勝を目指す。

 柔道の強豪、東海大の門をたたいた。午前11時開始の式前にも約1時間半、稽古で汗を流した。桜の花びらが舞う平塚市内で、来夏の東京五輪を見据えながら村尾が新元号への思いを口にした。

 「東京五輪をはじめ、何かを起こすときは令和何年といわれるんだな、と。自分にとってすごく大事な元号になれば」

 体育学部の入学生482名の一人として出席した入学式では、1月の箱根駅伝を制した同大陸上競技部駅伝監督の両角速(もろずみ・はやし)准教授(52)からの祝辞に耳を傾けた。「〔1〕逃げないこと〔2〕結果を恐れないこと〔3〕言い訳をしないこと」を説かれ、スーツを身にまとった村尾の表情が引き締まった。

 “令和の三四郎”になる-。1964年東京五輪中量級金メダリストの岡野功氏(75)は“昭和の三四郎”、92年バルセロナ五輪男子71キロ級金メダルの古賀稔彦氏(51)は切れ味鋭い技と一本背負いが得意技であることから“平成の三四郎”の異名を取る。

 平成12(2000)年生まれの村尾の名前「三四郎」は、両親から「生粋の日本人に育つように」との願いを込めてつけられた。柔道とは無関係だそうだが“運命”が後押しする。長い手足と天性のばねを駆使し、得意の内股と大外刈りを武器とする。「名前が三四郎なので、本物なのかなと思う」と“令和の三四郎”襲名を誓った。

 昨年の全国高等学校総合体育大会で個人2連覇を果たした逸材は、シニアの国際大会でも躍動中だ。昨年11月のグランドスラム(GS)大阪で3位に入り、2月のGSデュッセルドルフ大会では2位に入るなど、1年3カ月後の東京五輪に向けて存在感は増すばかり。日本の男子90キロ級代表入りへ名乗りを上げる。

 今夏の世界選手権(日本武道館)代表争いは、6、7日の全日本選抜体重別選手権(福岡国際センター)が最後のアピールの場となる。同大会は最重量級を除く男女各6階級の最終選考会。16年リオデジャネイロ五輪覇者のベイカー茉秋(24)=日本中央競馬会、昨年世界選手権銅メダルの長沢憲大(25)=パーク24=と東海大の先輩らとの闘いになる。

 「試合に向けていい練習ができている。勝ったら(今夏の)世界選手権の代表に決まると思う。勝ちにこだわって優勝したい」と村尾は気合を入れた。混とんとする90キロ級の日本代表争い。若い大器が偉大な先輩たちから学び、新時代を築く。(石井文敏)

 〇…東海大は柔道の名門として知られる。卒業生には1984年ロサンゼルス五輪男子無差別級金メダリストの山下泰裕同大副学長(61)、2000年シドニー五輪の男子100キロ級王者で日本代表の井上康生男子監督(40)ら柔道界を引っ張る人物がズラリと並ぶ。村尾は「山下先生や井上先生をはじめ、強い選手がたくさん。ずっと語り継がれる。自分もそこに入れるように。普通の結果ではなく、誰にもありえないようなところまでいきたい」とまっすぐな瞳で語った。