坂本が初の大舞台で好発進。1位のザギトワを追う(撮影・中井誠)【拡大】
フィギュアスケート・世界選手権第1日(20日、さいたまスーパーアリーナ)5年ぶりに日本で開幕。女子ショートプログラム(SP)で全日本選手権女王の坂本花織(18)=シスメックス=がほぼミスなしの演技を見せ、ルール改正後の自己ベストの76・86点で2位につけた。初出場優勝を目指す紀平梨花(16)=関大KFSC=は大技のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を失敗し、70・90点で7位と出遅れた。2018年平昌冬季五輪金メダリストのアリーナ・ザギトワ(16)=ロシア=が82・08点で首位発進した。フリーは22日に行われる。
初めての世界選手権で自己ベストを更新した。坂本はノーミスの演技後、両手を突き上げて喜んだ。1万7923人が見つめる中、全日本女王が76・86点で日本勢最高の2位に入り、“ドヤ顔”で歓声を浴びた。
「すごく満足している。“緊張しい”なので、もうちょっとドキドキすると思ったけどしなかった」
冒頭のフリップ-トーループの2連続3回転は、持ち味の高さとパワーを武器に鮮やかに着氷し、2・12点の出来栄え点。続けてダブルアクセル(2回転半ジャンプ)、3回転ループも決めた。2月の四大陸選手権(米国)で出した今季自己最高(73・36点)を超え「やっと自分(の点数)を超えられた」。2018年平昌冬季五輪経験者は、5年ぶりの母国開催となった大舞台で輝いた。
「(6位だった)平昌五輪前以上に練習してきた。四大陸が悔しくてすごく練習してきた」