2019.3.20 05:03

貴景勝、大関へ前進!突進!鶴竜初撃破でノルマまであと2勝/春場所

貴景勝、大関へ前進!突進!鶴竜初撃破でノルマまであと2勝/春場所

特集:
貴景勝
立ち合いで頭から鶴竜(左)に当たる貴景勝。横綱を引き落とし、大関昇進に前進した (撮影・寺口純平)

立ち合いで頭から鶴竜(左)に当たる貴景勝。横綱を引き落とし、大関昇進に前進した (撮影・寺口純平)【拡大】

 大相撲春場所10日目(19日、エディオンアリーナ大阪、観衆=7242)大関とりに挑む関脇貴景勝(22)は横綱鶴竜(33)を引き落とし、8勝2敗と勝ち越した。鶴竜は2敗目。横綱白鵬(34)は関脇玉鷲(34)を辛くも突き落とし、初日からの10連勝で単独トップを守った。逸ノ城(25)、碧山(32)の平幕2人が1敗で追う。

 破れなかった厚い壁をついにぶち抜いた。貴景勝は昨年初場所の初対戦以来、3戦全敗だった鶴竜を引き落として初勝利。5連勝で勝ち越しを決めるとともに、大関昇進に一歩前進した。

 「自分のできることは少ない。集中していった。始まったら夢中で、(相撲内容は)覚えていない。脳みそではなく、体が勝手に動いた」

 持てる全ての力を出し尽くした。館内に大歓声が響き渡るなか、「胸を借りる気持ち。自分が緊張する必要はない」と頭から突っ込むと、相手の突き、押しにもひたすら前へ、前へと出続けた。最後は圧力に屈した横綱が右に回り込もうとしたところを冷静に引き落とし、土俵にはわせた。

 小結だった昨年11月の九州場所で13勝で初優勝。新関脇で臨んだ1月の初場所は11勝を挙げた。大関昇進の目安とされる「三役で直近3場所を33勝」には今場所9勝で到達するが、2桁勝利がノルマとみられ、あと2勝に迫った。

 11日目は横綱白鵬と対戦する。日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は「貴景勝は思い通りの展開だった。自信を持っている」と話し、「明日の一番が楽しみだ」と期待を込めた。2横綱撃破なら、昇進の機運は大きく高まるだろう。

 貴景勝は「自分はしっかり準備することしかできない」と静かに闘志を燃やした。過去の対戦成績は1勝3敗。しかし、1月の初場所は突き落としで破っている。平成の大横綱から再び勝利を挙げ、大関の座を一気に引き寄せる。(月僧正弥)

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