2019.3.17 05:00

【矢尾板貞雄】田中がスピードで完全に上回った

【矢尾板貞雄】

田中がスピードで完全に上回った

5R、田口良一(左)を攻める田中恒成(右)=岐阜メモリアルセンター(撮影・山下香)

5R、田口良一(左)を攻める田中恒成(右)=岐阜メモリアルセンター(撮影・山下香)【拡大】

 プロボクシング・WBO世界フライ級タイトルマッチ(16日、岐阜メモリアルセンター)田中が一枚も二枚も上手だった。接近戦のために田口が新たに用意したショートのアッパーを完全に見抜き、しっかりとガード。そして、相手の打ち終わりを狙って左フック、ボディーを打ち返す。田口が離れれば、すかさず強打の右ストレートを浴びせる。KOこそ逃したが、持ち前のスピードで完全に上回った。田中陣営が想定した通りの闘い方ができたから、これだけの差が付いたのだろう。

 田口は粘り強く闘ったが全体的にパンチが軽く、相手にダメージを与えられなかった。しかも攻めが単調だったし、中盤以降は徐々に手数が少なくなった。これでは田中に太刀打ちできない。実力差を痛感する試合になったはずだ。(サンケイスポーツ評論家)