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萩野、東京五輪ピンチ…池江に続き日本選手権欠場、金メダリストが衝撃告白/競泳

萩野、東京五輪ピンチ…池江に続き日本選手権欠場、金メダリストが衝撃告白/競泳

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リオデジャネイロ五輪競泳男子400メートル個人メドレーで優勝した萩野(右)と銅メダルの瀬戸。萩野はリオ五輪後、極度の不振に陥った 

リオデジャネイロ五輪競泳男子400メートル個人メドレーで優勝した萩野(右)と銅メダルの瀬戸。萩野はリオ五輪後、極度の不振に陥った 【拡大】

 萩野は近年、故障や体調不良に悩まされたが、今季は順調に練習を積んでもレースで記録が出なかった。直近のレースだった2月16日のコナミオープン(千葉県国際総合水泳場)は、400メートル個人メドレー予選で4分23秒66を要した。うつろな目で茫然(ぼうぜん)と引き揚げ、決勝を棄権。金メダルを獲得したリオ五輪で出した日本記録の4分6秒05から大きく遅れるどころか、自身が持つ中学記録よりも7秒以上遅いタイムだった。24歳のスイマーは「今は競技に正面から向き合える気持ちではないことを受け入れ、今回の決断にいたりました」と仕切り直しを選択した。

 この日、萩野が参加を取りやめていたスペインでの高地合宿から帰国した平井伯昌コーチ(55)は、レースになると教え子が「別人になる」と明かした。練習は質、量とも世界でも群を抜くレベルをこなしているのに、実戦で硬くなり実力を発揮できない。2月中旬に受けた検査では身体面での異常はなかった。原因不明のイップスのような症状による大不振は悪化の一途をたどる。

 東京五輪への道筋が見えない状況に「今は立ち止まって自分を見つめ直すことが必要。危機的な状況だが、どうプラスに変えられるか話し合って解決策を考えたい」と平井コーチ。男子の大黒柱は恩師とともに復活への道を探る。20年4月の日本選手権で、通常は派遣標準記録を突破して2位以内に入ることで与えられる切符をつかみ、3大会連続の五輪出場を目指す。萩野は「今回を機に、自分の心ともう一度しっかり向き合いたい」と再起を誓った。確かな実力を再び開花させるときを待ち、今は下へ下へと根を伸ばす。

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