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福士、滑り込みでMGC切符!転倒棄権の大阪国際から中41日「やっと取ったわ~」/マラソン

福士、滑り込みでMGC切符!転倒棄権の大阪国際から中41日「やっと取ったわ~」/マラソン

福士加代子・マラソン全成績

福士加代子・マラソン全成績【拡大】

 “長女”の意地があった。入社18年目の名門ワコールに2月、MGC有資格者で24歳の安藤友香が加入。2017年大会で初マラソン日本歴代最高の2時間21分36秒をマークした“次女”とは直前の宮崎合宿で同部屋となり、初の尾張路に向けてコースの特徴などを聞いた。さらに前週3日の東京では“三女”で21歳の一山麻緒がMGC切符を逃すも好走。第一人者として、ふがいない走りはできなかった。

 25日で37歳になる。陽気なキャラクターは、いまなお健在だ。「(MGCで)一等賞取れればいいね。頑張りま~す」。日本陸上界初となる5大会連続の五輪へ、3姉妹の長女が黙っていない。 (鈴木智紘)

★士気向上へ“鬼々メニュー”

 福士は同門の安藤や一山との切磋琢磨(せっさたくま)でMGCに向けて士気を高める。大阪国際からの強行出場で、ワコールの永山忠幸監督(59)は練習の強度を高め切れなかったという。「『ミニMGC』としてチームで競わせたい。『鬼メニュー』を『鬼々メニュー』にする」と話した指揮官に呼応するように、福士は「『ミニMGC』で予選を勝ち抜きたい」と力を込めた。

マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)

 9月15日に開催される2020年東京五輪代表選考会の名称。男女各2人を選ぶ。17年夏から19年春までに行われる国内指定大会「MGCシリーズ」で、日本陸連が各大会に定めた順位とタイムの条件を満たした選手はMGC出場権を得る。女子はさいたま国際、大阪国際、名古屋ウィメンズ、北海道がMGCシリーズに指定されている。

福士 加代子(ふくし・かよこ)

 1982(昭和57)年3月25日生まれ、36歳。青森・板柳町出身。五所川原工高で競技を始め、2000年にワコール入社。04年アテネ、08年北京、12年ロンドン各五輪に1万メートルなどトラック競技で出場。08年の大阪国際が初出場のマラソンでは、13年世界選手権銅メダル。16年のリオデジャネイロ五輪14位。160センチ、46キロ。

  • 8位でゴールし、MGC出場権を獲得した福士は一安心。大阪国際のアクシデントから短期間で復活した(撮影・鳥越瑞絵)
  • 福士加代子・五輪全成績
  • 上位成績
  • 名古屋国際ウィメンズマラソン・上位成績
  • ナゴヤドームのゴール地点で笑みを広げる福士。36歳の力走に拍手が注がれた(撮影・鳥越瑞絵)
  • ゴール後に笑顔を見せる福士加代子。MGC出場権を獲得した=ナゴヤドーム
  • ゴール後に笑顔を見せる福士加代子。MGC出場権を獲得した=ナゴヤドーム
  • MGC出場権を獲得し、笑顔を見せる福士加代子=ナゴヤドーム
  • MGC出場権を獲得し、表彰式で笑顔を見せる福士加代子=ナゴヤドーム
  • 名古屋ウィメンズマラソンスタート直前に笑顔を見せる福士加代子(9)、前田彩里(10)と岩出玲亜(11)ら=名古屋市内(撮影・鳥越瑞絵)
  • 名古屋ウィメンズマラソン20キロ付近を走る福士加代子(9)らトップ集団=名古屋市内(撮影・鳥越瑞絵)
  • 8位でゴールし、MGC出場権を獲得した福士加代子=ナゴヤドーム(撮影・鳥越瑞絵)