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【乾坤一筆】画竜点睛欠いた元貴ノ岩の断髪式

【乾坤一筆】

画竜点睛欠いた元貴ノ岩の断髪式

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ベテラン記者コラム・乾坤一筆
平成17年1月、元大関貴ノ浪の断髪式に駆けつけた二子山親方(当時)。約4カ月後に亡くなった

平成17年1月、元大関貴ノ浪の断髪式に駆けつけた二子山親方(当時)。約4カ月後に亡くなった【拡大】

 小説「吾輩は猫である」の一節で、作者の夏目漱石は自身がモデルとされる教師にこういわせた。「金をつくるにも三角術を使わなくちゃいけないというのさ。義理をかく、人情をかく、恥をかく。これで三角になるそうだ」。昔の下宿の自炊仲間で実業家となった友人を通し、卑しい人格を指摘した。

 大相撲の元幕内貴ノ岩の断髪式がさきに、東京・両国国技館で行われた。昨年12月の冬巡業先で付け人に暴力を振るって引退へ追い込まれたが、入門時の師匠、元貴乃花親方(元横綱)の姿はなかった。同親方は昨年10月に日本相撲協会を退職し、貴乃花部屋は消滅。所属していた元貴ノ岩や関脇貴景勝は千賀ノ浦部屋へ転籍した。

 師匠となった千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)は元貴ノ岩の最後の花道として国技館での断髪式を用意。元貴乃花親方にも招待状を送ったが、何の音沙汰もなかったという。同親方は当日、名古屋市内で開かれた自身を支援する「貴乃花応援会」に出席していた。

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