2019.2.6 05:00(1/2ページ)

【五輪を語る 産経新聞特別記者・佐野慎輔】50年後に「いい思い出だったね」と語り合えるように

【五輪を語る 産経新聞特別記者・佐野慎輔】

50年後に「いい思い出だったね」と語り合えるように

特集:
五輪を語る 産経新聞特別記者・佐野慎輔
1964年10月10日、国立競技場での開会式は人、人、人で埋め尽くされた 

1964年10月10日、国立競技場での開会式は人、人、人で埋め尽くされた 【拡大】

 先日、仲の良い高校時代の同級生、10人ほどが集まった。一献酌み交わし、昔の初恋話から今後の生き方、政局、時事問題まで語り合うのが常だ。

 いつものようにワイワイやっていると、ひとりが切り出した。「オレ、登録を済ませた」。2020年東京オリンピックの観戦チケット購入のための事前登録である。

 55年前の東京オリンピック、田舎の小学生たちはテレビ放送に夢中だった。東京の小、中学生たちが学校をあげて競技を見に行ったと見聞きしては悔しく、そしてうらやましく思ったものだ。

 みんなオリンピックへの思いは強く10人が10人とも「今度は見に行く」と待ち構えている。

 「オマエはいいよな、ずっとオリンピックに関わってきたし、特別なルートがあるんだろう」

 「アホいうな、スポンサー企業の幹部ならともかく、そんなもん、あるわけないだろう」

 お決まりの会話も飛び出したが、むろん、私もチケット入手のため、事前登録を済ませた。何とか1イベントだけでも当たってほしい。

 いまだから、もう話してもいいと思うが、チケットのブランディングを検討するメンバーの一員だった。委員たちは「大会を盛り上げ」「多くの人に見てもらえて」、それでいて「思い出づくりになるように」と、意見を出し合った。

【続きを読む】