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大坂、進化の陰に「チームなおみ」のトレーニング戦略/全豪テニス

大坂、進化の陰に「チームなおみ」のトレーニング戦略/全豪テニス

特集:
大坂なおみ
大坂は優勝スピーチで「チームなおみ」の面々に感謝を口にした (共同)

大坂は優勝スピーチで「チームなおみ」の面々に感謝を口にした (共同)【拡大】

 テニス・全豪オープン第13日(26日、メルボルン)女子シングルス決勝で大坂なおみ(21)=日清食品=がペトラ・クビトバ(28)=チェコ=を下し、初優勝。昨年の全米オープンに続き、女子ツアーでは14大会ぶりの四大大会2連勝を果たした。グランドスラム初優勝からの2連勝は史上6人目。世界各国の強豪選手の包囲網を突破できた背景に、相手の対策を想定し、それを上回る準備をしてきた「チームなおみ」のトレーニング戦略と、それを着実に実行してきた21歳の成長があった。

 今年1月、今季初戦のブリスベン国際で久しぶりに公の場に立った大坂の姿に、報道陣は驚かされた。以前より肩の筋肉が盛り上がる一方、無駄な肉がそぎ落とされてシャープな印象になっていたのだ。

 一昨年12月にコーチに就いたドイツ出身のサーシャ・バイン氏の指導で、17年より7キロ減量して18年シーズンに臨んだ。四大大会通算23勝のセリーナ・ウィリアムズ(米国)を支えた経験のあるバイン氏による対話重視の指導法で課題の精神面が安定し、全米を制覇。今季は、昨年3月に招いたトレーニングコーチ、アブドゥル・シラー氏の指導で、さらに筋肉量を増やしつつ、3キロの減量に成功した。糖質を制限し、スイーツを口にしなかった。

 誰もが全米女王をマークしてくる今季、大坂は「私は長い試合を、たぶん(多く)やる。減量は速く動きたいから。よりよいプレーのため」としていた。強打を生かして短時間でポイントを取る持ち味を封じようと、相手がストローク戦を仕掛けてくると想定。対策として足腰の強さと俊敏性を求めた。シラー氏と目指したのは「コート上のスプリンター」だ。

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  • 準決勝に向けた調整を終え、話をする大坂(右)とバインコーチ。コミュニケーションを密にした(共同)