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【いだてん娘 浪速路を走る(4)】田中智美、リオの悔しさで放心も「やっぱり走りたい」

【いだてん娘 浪速路を走る(4)】

田中智美、リオの悔しさで放心も「やっぱり走りたい」

初の浪速路に挑む田中。周囲の励ましが走る原動力だ

初の浪速路に挑む田中。周囲の励ましが走る原動力だ【拡大】

 だが、練習を再開すると、体のあちらこちらに痛みが出た。30歳の節目を迎え、「30歳だから疲れが抜けないという言い訳をしてしまって、なかなか気持ちを上げきれなかった」。そんなとき、けがの治療をしてくれるチームトレーナーが「俺はずっとトモの走りが見たいんだよ」と声をかけてくれた。「支えてくれている人に元気にスタートラインに立つ姿を見せないといけない」と再び気持ちを奮い立たせた。

 振り返れば、いつも周囲の励ましに支えられてきた。2014年横浜国際で優勝しながら、翌年の世界選手権(北京)は落選。「たくさんの方から応援の言葉をいただいて、リオ五輪の切符を勝ち取るという思いになった」。五輪切符をつかんだ16年名古屋ウィメンズで小原怜(天満屋)にわずか1秒差で競り勝つ原動力につながった。

 「レースでのここぞの集中力や、リズムに乗ったときの走りが自分の強み。やっぱりトモは強いなと思ってもらえるレースがしたい」。応援してくれる人たちと喜びを分かち合う瞬間が、今から待ち遠しい。 (丸山和郎)

田中 智美(たなか・ともみ)

 1988年1月25日生まれ、30歳。千葉県出身。千葉英和高から玉川大に進学。実業団に入ってから山下佐知子監督の下で才能を開花させた。2016年名古屋ウィメンズで2時間23分19秒で日本人トップの2位に入り、同年のリオデジャネイロ五輪に出場した。154センチ、40キロ。