2018.12.30 05:04

井上拓真、ベルト軽~く奪取だ!日本勢2組目の兄弟王者へ30日トリプル世界戦/BOX

井上拓真、ベルト軽~く奪取だ!日本勢2組目の兄弟王者へ30日トリプル世界戦/BOX

計量をパスして、拳に気合を込める井上拓(右)と対戦相手のタサーナ(左)。兄の尚弥に続け!(撮影・今野顕)

計量をパスして、拳に気合を込める井上拓(右)と対戦相手のタサーナ(左)。兄の尚弥に続け!(撮影・今野顕)【拡大】

 30日ゴングのトリプル世界戦の前日計量が29日、東京・飯田橋のホテルグランドパレスで行われ、WBC世界バンタム級暫定王座決定戦に出場する同級5位の井上拓真(23)=大橋=ら出場6選手はいずれも一発パスした。井上拓は“兄弟王座”がかかる大一番に備え、バンデージを軽量化。スピード、スタミナを重視した拳で王座を手に入れる。

 自然と気持ちが高ぶってきた。世界初挑戦の井上拓はWBCのベルトの色にちなみ緑のパンツで計量台に上がり、リミットの53・5キロ。試合前最大の関門をクリアした。

 「目の前にベルトがあるので、今までの試合以上にワクワクする」

 計量後のフェースオフで相手をにらみつけた険しい表情は、“もぐもぐタイム”で緩んだ。世界3階級制覇の兄・尚弥(25)と同じように、父・真吾トレーナー(47)の特製雑炊で空腹を満たす。すっぽんスープに鶏肉や野菜を煮込んだものにヨード卵を落として頬張り、「メチャクチャうまい」。

 プロデビューから5年。亀田興毅・大毅・和毅の3兄弟以来、日本勢2組目となる兄弟世界王者がかかる一戦で、バンデージの重さにグラム単位でこだわった。2016年11月、世界戦発表直後の練習で右拳を負傷して世界戦は中止に。拳を保護するため“あんこ”の部分は厚くする一方、9月の試合に比べて片手で15グラムも軽くした。

 佐久間史朗トレーナー(47)がテーピング、包帯の素材などを変えることで軽量化に成功。「軽い方がハンドスピードが落ちないし、疲れにくい」。腕のスタミナ温存も期待できる。

 相手は長身のサウスポー。その対策で前IBF世界Sバンタム級王者の岩佐亮佑(29)=セレス=らとスパーリングを積んだ。「全てがうまくいっている。勝たなきゃ意味がないので、勝ちに徹する」。兄に肩を並べる準備は整った。 (伊藤隆)

★兄は1位ゲット

 ボクシングの米専門誌「ザ・リング」は28日、今年の「年間最高KO」にWBA世界バンタム級王者の井上尚弥がフアンカルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)に1回1分10秒で勝った試合を選出した。10月7日に横浜アリーナで、世界トップ級8選手が参加するトーナメント戦「ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ」の1回戦として実施。右ストレート1発でリングに沈めた。

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