2018.12.24 05:01

【佐野稔の舞評論】勝負強い坂本は重圧を力に 紀平、宮原はジャンプミス敗因

【佐野稔の舞評論】

勝負強い坂本は重圧を力に 紀平、宮原はジャンプミス敗因

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宮原知子
女子フリーの演技を終え、拳を突き上げ喜ぶ坂本花織=東和薬品ラクタブドーム

女子フリーの演技を終え、拳を突き上げ喜ぶ坂本花織=東和薬品ラクタブドーム【拡大】

 フィギュアスケート・全日本選手権第3日(23日、大阪・東和薬品ラクタブドーム)心底、坂本は勝負強い選手だと感じる。昨年の全日本でも、最終滑走で好演して平昌五輪切符をつかみ取った。今回も同様に、まるで重圧を力に変えているかのような熱演だった。

 特に、表現力が昨季から数段アップしている。演技後半の振り付けは伸びやかでダイナミック。豪快なジャンプだけが取りえではないと証明した。

 SPで出遅れた紀平にミスは許されなかった。演技後半の3連続ジャンプの失敗が、優勝に届かなかった理由だ。着氷の乱れをごまかすようにして、2本目から3本目へとつないだが、やはりジャッジは見逃さなかった。トリプルアクセルは2本決めたが、動きが硬かった印象だ。

 宮原は演技後半に予定した3連続ジャンプが単発にとどまった。表現面を表す演技点では坂本と紀平を僅差で上回ったが、2人ほどジャンプで得点を稼げるタイプではないだけに、この連続技が痛恨のミスとなった。 (1976年インスブルック五輪代表)

  • 女子フリーで演技をする紀平梨花=東和薬品ラクタブドーム(撮影・須谷友郁)
  • 女子フリーで演技をする宮原知子=東和薬品ラクタブドーム(撮影・松永渉平)