2018.12.19 21:01

横綱の暴力は引退勧告以上 相撲協会が処分基準を承認、禁止規定も

横綱の暴力は引退勧告以上 相撲協会が処分基準を承認、禁止規定も

 日本相撲協会は19日、東京都墨田区の両国国技館で理事会を開いて暴力問題の再発防止に向けた対策を決め、横綱が付け人などに暴力を振るった場合は引退勧告以上、大関以下の関取は出場停止1場所などとする処分基準を承認した。記者会見した八角理事長(元横綱北勝海)は「指導を粘り強く、こまめにやっていく。親方衆(の暴力)には現役力士以上に厳しく対処する」と話した。

 幕下以下の力士は暴力の内容などを検討し、出場停止やけん責など処分を判断していく。協会の鏡山危機管理部長(元関脇多賀竜)は「番付が高い力士ほど処分は厳しい。手本となり、しっかりと自分を律してほしいというメッセージでもある」と説明した。

 道具を用いての暴力や稽古中に握り拳で殴ること、指導の範囲を逸脱したしごきなどの禁止行為を具体的に挙げた暴力禁止規定を定めた。青沼隆之前名古屋高検検事長を委員長とし、有識者3人を含む9人で構成するコンプライアンス(法令順守)委員会も発足。教育研修担当顧問には元参院法務委員会調査室長の櫟原利明氏が就任した。

鏡山・日本相撲協会危機管理部長(元関脇多賀竜)の話「これ以上暴力問題が起きないよう、番付上位の力士ほどしっかりと自分を律してほしい。横綱は見本にならないといけない」

八角・日本相撲協会理事長(元横綱北勝海)の話「今年経験したことや大変だった思いを今後どう生かしていくか。指導をこまめに、粘り強くやっていかなければならない」

尾車・日本相撲協会事業部長(元大関琴風)の話「日常の師匠の指導とともに、協会が粘り強く教育研修を行っていくことが大切。よりよい研修、指導教育を行う」

高野利雄・日本相撲協会危機管理委員長(元名古屋高検検事長)の話「暴力根絶に向けては研修などを間断なく行い、粘り強くやっていくしかない。一番大事なのは感謝の心を持つなど人間教育の部分だと思う」