2018.12.9 05:03

【佐野稔の舞評論】宇野、優勝チェンとの差は後半のジャンプ

【佐野稔の舞評論】

宇野、優勝チェンとの差は後半のジャンプ

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宇野昌磨
男子フリーで演技する宇野昌磨=バンクーバー(共同)

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 フィギュアスケート・GPファイナル第2日(7日=日本時間8日、バンクーバー)優勝したチェンも、そんなにいい出来ではなかっただけに、宇野が“シルバーコレクター返上”のチャンスを生かせなかった印象は強い。

 2人の差が端的に表れたのは基礎点が1.1倍になる後半のジャンプ3つだ。ここをミスなくまとめたチェンが42.26点を稼いだのに対し、宇野は連続ジャンプでミスが出て34.62点。その差7.64点は最終的な得点差に近く、明暗を分けたといえる。

 今、男子では4回転-3回転の連続ジャンプを跳ばないと話にならなくなっているが、宇野は今回、4回転-2回転に抑えている。連続ジャンプの完成度に壁を感じているのではないか。

 全ての4回転ジャンプで回転しすぎのような降り方をしており、制御できていない。そのため着氷時にバタバタして、2つ目のジャンプを付けにくくなっている。最初のジャンプの回転を付ける際、軸が外れているようだ。

 主要な国際大会で金メダルを獲得するためにも、一度じっくり見直す必要があるのではないかと思う。(1976年インスブルック五輪代表)

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