2018.11.26 12:57

横審、稀勢の里に「激励」を満場一致で決議 北村委員長「ファンの失望は大きい」

横審、稀勢の里に「激励」を満場一致で決議 北村委員長「ファンの失望は大きい」

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稀勢の里
15日、休場を発表した稀勢の里=福岡県大野城市の田子ノ浦部屋(撮影・林俊志)

15日、休場を発表した稀勢の里=福岡県大野城市の田子ノ浦部屋(撮影・林俊志)【拡大】

 日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)は26日、福岡市内で定例会合を開き、25日に終了した大相撲九州場所で、横綱として87年ぶりとなる初日からの4連敗(不戦敗を除く)を喫した稀勢の里に対し、9人全委員の満場一致で「激励」を決議した。

 横審の決議事項には厳しい順から引退勧告、注意、激励があり、激励の決議は初めて。北村正任委員長(毎日新聞社名誉顧問)は「長期にわたって、その地位にふさわしい力量を示せずにいる。九州場所における復活に願いをかけたファンの失望は大きい。稀勢の里自身が決意した来場所での再起に期待する」と理由を説明した。

 稀勢の里関は8場所連続休場明けの秋場所で10勝を挙げて引退危機をひとまず脱したが、九州場所の不振と途中休場で進退問題が再燃している。

 横審は2010年には知人男性への暴行問題を起こした朝青龍に引退勧告を決めた例がある。

 稀勢の里関は九州場所を右膝の負傷で途中休場。来年1月の初場所の出場について北村委員長は「私の個人的な気持ちを言えば、来場所は出てきてほしい」と述べた。来場所を休んだ場合は、さらに厳しい決議の可能性も示唆した。

北村正任・横綱審議委員会委員長の話「稀勢の里は長期にわたり、その地位にふさわしい力量を示せずにいる。ファンの失望は大きい。けがの状況はきっちりとつかめていないが、私の個人的な気持ちとしては来場所にきっちりと出てほしい」

稀勢の里関の師匠、田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)の話「また決意を持って闘わないといけない。中途半端じゃなく、しっかりした形でやらないといけない」

岡本昭・横綱審議委員会委員の話「(出た意見は)そりゃ厳しいよ。(秋場所の10勝より)ええこと出せると思ってみんな期待していたけど、あかんからな。難しい」

都倉俊一・横綱審議委員会委員の話「激励は横審からのメッセージ。再起を願う激励だ。もう復活を願うしかない。理想は来場所に出て、優勝してもらうことだろう。ただ次の世代への代替わりは間違いなく近くなっていると思う」

杉田亮毅・横綱審議委員会委員の話「とにかく来場所頑張ってほしい。自覚を持ってファンの期待に応えてほしい。それができないのなら自分で判断するしかない」

宮田亮平・横綱審議委員会委員の話「来場所、きちんと自分の相撲を取ってもらえれば期待できる。しっかりと自覚を持って、進退を決めてもらえればいい」

高村正彦・横綱審議委員会委員の話「決議のそれ以下でもそれ以上でもない。ノルマは設けていないけど期待値は高い」

山内昌之・横綱審議委員会委員の話「来場所に期するものがあると理解している。とても重い場所になる」

  • 横綱審議委員会の定例会合後、記者会見で質問に答える北村正任委員長=26日、福岡市内のホテル
  • 横綱審議委員会の定例会合に臨む北村正任委員長(右から2人目)ら=26日、福岡市内のホテル
  • 横綱審議委員会の定例会合に臨む日本相撲協会の八角理事長(奥左から2人目)ら=26日、福岡市内のホテル
  • 田子ノ浦部屋に戻った稀勢の里=福岡・大野城市(撮影・林俊志)