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【科学特捜隊】アジア大会6冠MVP・池江璃花子、急成長の理由

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アジア大会6冠MVP・池江璃花子、急成長の理由

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アジア大会の女子400メートルメドレーリレー決勝でバタフライを泳ぐ池江。力強い泳ぎでライバルを圧倒した (水中撮影、共同)

アジア大会の女子400メートルメドレーリレー決勝でバタフライを泳ぐ池江。力強い泳ぎでライバルを圧倒した (水中撮影、共同)【拡大】

 これを可能にしたのが、速くなったピッチだ。2年前の日本選手権は、3かきするのに3秒53かかっているのに対し、パンパシでは3かきにかかった時間は3秒29。1かきにつき0秒08速くかけるようになった積み重ねが、前半だけで1秒09も速くなった泳ぎにつながった。

 しかし、ただ速く水をかけるようになればいいわけではない。いくらピッチが上がっても、腕で水をとらえる距離が短くなってしまう(泳ぎが小さくなる)と、タイムは伸びずにストローク数だけが増えることになる。ピッチを上げても泳ぎを小さくさせないためには腕全体で水を引く際の「力」が強くなることが条件となる。それには腕を動かす際に「支点」となる胸や広背筋の筋力アップが実現しなければ、ストローク数を変えることなくピッチだけを上げてタイムを伸ばすことにはつながらない。したがって、筋力アップが池江の成長を支えているのは明確だ。

 この種目の世界記録は、16年リオデジャネイロ五輪でサラ・ショーストレム(25)=スウェーデン=がマークした55秒48。世界新まで0秒60に迫る池江だが、野口教授は「さらなる筋力アップができれば世界新もある」。もう一段階の筋力アップが必要だが、池江の世界新は可能といえる。

★懸垂で2センチ腕伸びた

 池江自身も、速さの秘密に筋力トレーニングの成果による体の変化を挙げる。

 高校入学後から徐々に筋力トレーニングを導入。今年5月からは英国に2年間コーチ留学した経験を持つシドニー、アテネ両五輪に出場した三木二郎コーチ(35)の指導を仰ぐ。「パワーが圧倒的に足りない」と分析した三木コーチは、懸垂を取り入れ、筋力トレーニングにもこれまで以上に時間を割き、メニューを見直した。

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