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稀勢、待ってました237日ぶり復活1勝!進退場所“難関”初日突破/秋場所

稀勢、待ってました237日ぶり復活1勝!進退場所“難関”初日突破/秋場所

特集:
稀勢の里
懸賞金を手に引き揚げる稀勢の里の表情は、緩むことがなかった

懸賞金を手に引き揚げる稀勢の里の表情は、緩むことがなかった【拡大】

 だが、稀勢の里自身は人目があろうとなかろうと、やることはやり遂げる。全休した7月の名古屋場所開催中。大関高安ら部屋の力士の稽古が終わり、見学客の姿が稽古場から消えたころを見計らい、横綱は連日、土俵へ現れた。真夏の日差しが強くなる昼前後にたった1人で四股、すり足を黙々と続けた。稽古場に背中を向けることはなかった。

 8月の夏巡業中。稀勢の里はある書物を手にしていた。『言霊はこうして実現する』(大野靖志著、文芸社)。神話と最先端科学の世界を融合させた本の一節にはこうある。「結局、一人一人が神となるしかない。(中略)神にすがりつくのではなく、決意表明をして、神の働きの一つとなるためにご加勢くださいという姿勢が大事」。横綱は神様の依代(よりしろ)。気持ちを映しだしていた。

 進退をかける意向を示して臨む土俵。237日ぶりの白星、優勝した昨年3月の春場所以来となる1年半ぶりの初日勝利に、酔う時間はない。「きょうは今日。あしたは明日…」。土俵人生を左右する闘いは、始まったばかりだ。(奥村展也)

勝負審判として稀勢の里の復帰の白星を見守った貴乃花親方(元横綱)「いい相撲だった。顔に自信があった。やってやるぞという強い気持ちを感じた」

初日結果へ2日目取組へ

  • 勢を一気に寄り切った稀勢の里(左)。進退を懸けた場所を237日ぶりの白星でスタートした(撮影・大橋純人)
  • 稀勢の里・横綱昇進後の成績
  • 幕内後半戦の勝負審判を務めるために、土俵下に入る貴乃花親方(中央)=両国国技館(撮影・大橋純人)
  • 竜電を攻める貴ノ岩(右)。寄り倒しで破る=両国国技館
  • 白鵬(左)が寄り切りで玉鷲を下す=両国国技館
  • 鶴竜(右)が押し倒しで貴景勝を下す=両国国技館
  • 魁聖は寄り切りで豪栄道に勝った=両国国技館(撮影・大橋純人)
  • 嘉風はうっちゃりで千代翔馬に勝った=両国国技館(撮影・大橋純人)
  • 御嶽海は押し出しで正代に勝った=両国国技館(撮影・大橋純人)
  • 挨拶する八角理事長(中央)=両国国技館(撮影・高橋朋彦)