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【五輪を語る 産経新聞特別記者・佐野慎輔】JOCよ、責任を持て

【五輪を語る 産経新聞特別記者・佐野慎輔】

JOCよ、責任を持て

特集:
五輪を語る 産経新聞特別記者・佐野慎輔
8月29日に会見を開いた宮川。騒動はまだ収まりそうにない

8月29日に会見を開いた宮川。騒動はまだ収まりそうにない【拡大】

 それを知ってか、不信感からか。被害を受けたとするアスリートたちはスポーツ界の組織ではなく、国に直接訴える手法を取り始めた。その方が大きく報道されて話題になり、世論を喚起する。問題解決への近道かと考えたのかもしれない。

 一方、スポーツ議連では続く不祥事を問題視、指導権限を含め、国の関与の仕組みを検討していくという。スポーツ界はそれでいいのか。

 1989年、JOCは日本体育協会(いまのJSPO)から分離、独立した。建前の理由はともかく、1980年モスクワ大会ボイコットを巡る政府の介入に、「スポーツの自主独立」を旗印として起こした行動である。

 気概が残っていれば、2020年をも揺るがす不祥事に、手をこまねいているはずはない。まず語れ、動け。それがJOCの役割だろう。

 もしJOCに担当部署や人手がないなら、JSPOと再合併してもいいではないか。

 その方が船頭の多いスポーツ界もすっきりすると思うが…。

佐野 慎輔(さの・しんすけ)

 1954(昭和29)年生まれ、64歳。富山・高岡市出身。早大卒。スポーツ記者歴30年。五輪を5大会取材。産経新聞運動部長やシドニー支局長、サンケイスポーツ代表などを経て、2014年6月から現職。日本オリンピックアカデミーや笹川スポーツ財団の理事も務めている。