2018.9.2 05:03

柔道混合団体で日本、初代王者!東京五輪で新採用/アジア大会

柔道混合団体で日本、初代王者!東京五輪で新採用/アジア大会

特集:
アジア大会
分厚い選手層で初代王者になった日本。男女が力を合わせて金メダルを獲得した(共同)

分厚い選手層で初代王者になった日本。男女が力を合わせて金メダルを獲得した(共同)【拡大】

 ジャカルタ・アジア大会第15日(1日、インドネシア・ジャカルタほか)東京五輪で新採用の混合団体で、日本は決勝でカザフスタンを4-0で下して優勝した。決勝で女子は57キロ以下の舟久保遥香(19)=三井住友海上、70キロ以下の田中志歩(20)=環太平洋大=が一本勝ち。男子は73キロ以下の海老沼匡(28)=パーク24、90キロ以下の小林悠輔(25)=旭化成=が優勢勝ちした。日本は初戦の準々決勝で韓国と3-3で並び、一本勝ちなど内容によるポイント差で勝利。準決勝では中国に4人全員が一本を奪って快勝した。

 2年後につながる頂点だ。2020年東京五輪から採用される新種目で、日本が分厚い選手層を生かし、初代王者に輝いた。

 「2020年に向けて、いいスタートが切れた」

 男子の井上監督は納得の表情を浮かべた。今大会のヤマ場は、いきなり初戦に訪れた。韓国との準々決勝。男女の個人戦メダリスト4人を並べた強敵に対し、個人戦覇者で女子の玉置と新添が勝利をもぎとり2-3で迎えた6人目。男子の影浦が100キロ超級王者の金成民を撃破し、2分55秒で指導3の反則勝ちを収め、内容差で逆転した。

 混合団体での栄冠に向け、昨夏から対策を練ってきた。男女代表は一丸となって頂点を目指す「チームビルディング」講習を受け、異例の合同ミーティングで士気を高め合ってきた。カザフスタンとの決勝前には、最年長で28歳の海老沼を中心に円陣を組み「最後にみんなで力を合わせて、笑顔で帰ろう」との言葉で団結。4-0の完勝だった。

 東京五輪の混合団体は個人戦代表に限られ、詳細なルールも不明。手放しで喜べないのが現状だ。それでも女子の増地監督は、昨年の世界選手権に続く優勝に「日本の底力をしっかりと見せられた」と胸を張る。「お家芸」の意地を示しアジアを制し、2年後の大舞台へ収穫を得た。

海老沼匡「個人的には悔しい内容だったが、チームのために勝ててよかった」

舟久保遥香「自分のポジションは先鋒だったので、しっかり勝ってチームに勢いを付ける闘いができればいいと思っていた」

影浦心「(準々決勝の韓国戦は)自分が取らないと勝ちはなかった。絶対取ってやろうと思ってやった」

新添左季「みんなで金メダルを取れて楽しかったし、うれしかった」

玉置桃「チームで取れた金メダルなので、すごくうれしい」

金野潤・全日本柔道連盟強化委員長 「初戦の韓国戦が事実上の決勝戦だった。勝ち切れたことで、(9月の)世界選手権へのいいステップになった」

★2日の見どころ

 1競技が行われ、男女各2人の4人でチームを組むトライアスロンの混合リレーが今大会を締めくくる。

 日本は初めて行われた前回大会で初代王者に輝いた。新種目として実施される2020年東京五輪に向けて、再びアジアの頂点に立ちたい。

 トライアスロンの日本勢は個人の男子と女子を合わせ、2大会連続での3種目完全制覇に挑む。

柔道の混合団体

 男子は73キロ以下、90キロ以下、90キロ超、女子は57キロ以下、70キロ以下、70キロ超の計6選手で構成。4分間で決着がつかない場合はゴールデンスコア(GS)方式の延長戦を行い、引き分けはない。アジア大会では勝利数が並んだ場合、一本勝ちや指導3による反則勝ちは10点、優勢勝ちは1点とポイント化して比較。それでも勝者が決まらない場合は、無作為に選ばれた階級区分の選手によるGS方式の代表戦を行う。20年東京五輪で新種目として採用。世界選手権では17年に初実施され、日本が優勝した。

  • カザフスタン選手(下)を破った海老沼匡=ジャカルタ(共同)
  • 混合団体で日本が優勝し、表彰式後に胴上げされる井上康生監督=ジャカルタ(共同)
  • 混合団体決勝、カザフスタン選手(手前)を破った舟久保遥香=ジャカルタ(共同)
  • 混合団体決勝カザフスタン選手(左)を破った舟久保遥香=ジャカルタ(共同)
  • 混合団体決勝、カザフスタン選手(手前)を破った小林悠輔=ジャカルタ(共同)
  • 混合団体決勝、カザフスタン選手(下)に一本勝ちした田中志歩=ジャカルタ(共同)
  • 混合団体準決勝、中国選手(下)を攻める田中志歩=ジャカルタ(共同)
  • 混合団体準決勝、中国選手(下)を攻める海老沼匡=ジャカルタ(共同)
  • 混合団体で決勝進出を決めた日本=ジャカルタ(共同)
  • 混合団体準々決勝で韓国(手前)に勝利した日本=ジャカルタ(共同)
  • 混合団体準々決勝、韓国選手(右)を攻める新添左季=ジャカルタ(共同)
  • 混合団体準々決勝韓国選手(下)を攻める影浦心=ジャカルタ(共同)