2018.8.23 11:30(1/2ページ)

【乾坤一筆】母国への誇りを持たせるにはどうするか

【乾坤一筆】

母国への誇りを持たせるにはどうするか

特集:
ベテラン記者コラム・乾坤一筆

 軽率と言うには、あまりにも愚かだ。ジャカルタ・アジア大会のバスケットボール男子代表4選手が、こともあろうに日の丸と「JAPAN」のロゴが入ったウエアで現地の歓楽街を訪れ、買春行為に及んでしまった。

 20日に帰国した彼らは記者会見で謝罪の言葉を連ねた。その思いは事実だろうが、謝罪の対象はチームメートや関係者、一番広くて「日本のスポーツファン」。日の丸をけがして全国民の顔に泥を塗った-という認識が欠落していると感じられた。質問の際にそこを指摘すると、かつてバレーで日の丸を背負い、世界一をかけて戦った三屋裕子会長(60)は「日の丸を着ける自覚のなさには涙が出る」と嘆じた。

 彼らも小さな頃は日の丸を着けてのプレーに憧れ、初めて代表のユニホームを着たときは誇りを感じたはずだ。その思いはどこに消えたのか。女性との価格交渉中や、ホテルへ向かう途中で、「いけないことをしているという認識はあった」と全員が振り返った。そこで踏みとどまれないほど、彼らの日の丸への思いは弱かったのか。

 Bリーグでは選手の人間性向上のため、研修や精神面の助言者を身近に置く制度などを導入しているが、それだけでは足りなかった。「人間としてやっていいことと悪いことの判断は、幼少期からの学校や親の教育の問題」とは、ある関係者。

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