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【五輪を語る 産経新聞特別記者・佐野慎輔】日本の思いをしっかり世界へ

【五輪を語る 産経新聞特別記者・佐野慎輔】

日本の思いをしっかり世界へ

特集:
五輪を語る 産経新聞特別記者・佐野慎輔
リオデジャネイロ五輪の閉会式で行われた「フラッグ・ハンドオーバー・セレモニー」。国際オリンピック委員会のバッハ会長(中央)から五輪旗を引き継いだ東京都の小池知事

リオデジャネイロ五輪の閉会式で行われた「フラッグ・ハンドオーバー・セレモニー」。国際オリンピック委員会のバッハ会長(中央)から五輪旗を引き継いだ東京都の小池知事【拡大】

 東西舞台芸術の融合に関しては当時も、「世阿弥以来の」と形容される天才能役者、観世寿夫を中心に、父の万作や伯父の萬(当時は万之丞)たちが、さまざま意欲的な試みを行っていた。武司少年にも少なからず影響を与えたように思う。

 「鎮魂と再生の精神を生かし、シンプルかつ和の精神に富んだものにしたい」。萬斎は記者会見で抱負をそう述べた。

 いうまでもなく、能狂言は「鎮魂」と「再生」が根底にある。そこにシェークスピア劇の人間観察をどう生かすのか。

 式典演出では災害からの復興が平和や共生とともに大きなコンセプトとなる。期間中の8月6日は広島、閉会式にあたる9日は長崎に原爆が投下された日でもある。

 演出チームには、日本の思いをしっかり世界に伝えてもらいたい。

佐野 慎輔(さの・しんすけ)

 1954(昭和29)年生まれ、64歳。富山・高岡市出身。早大卒。スポーツ記者歴30年。五輪を5大会取材。産経新聞運動部長やシドニー支局長、サンケイスポーツ代表などを経て、2014年6月から現職。日本オリンピックアカデミーや笹川スポーツ財団の理事も務めている。