2018.7.29 20:34

阿部一二三、3年ぶりの黒星で「まだまだ強くなれる」/柔道

阿部一二三、3年ぶりの黒星で「まだまだ強くなれる」/柔道

柔道のグランプリ大会(ザグレブ)から帰国した男子66キロ級の阿部一二三(29日、成田空港)

柔道のグランプリ大会(ザグレブ)から帰国した男子66キロ級の阿部一二三(29日、成田空港)【拡大】

 柔道のグランプリ大会(ザグレブ)に出場した日本代表の一部が29日、クロアチアから成田空港に帰国した。男子66キロ級の阿部一二三(ひふみ、20)=日体大=は準々決勝でモンゴル選手に敗れて3位。「今でも思い出したらすごく悔しい。(この敗戦で)気持ち的にも楽になった。この負けをどこまでプラスにもっていけるか」と2連覇を狙う9月の世界選手権(バクー)へ、再スタートを切ることを誓った。

 まさかの“波乱”だった。準々決勝で世界ランク19位のドフドン・アルタンスフ(モンゴル)に一本負け。一瞬の隙を突かれて、投げられた。「何が起きたかよくわからなかった。反応しきれなかった」と悔しさがにじむ。国際大会では2015年7月以来、3年ぶりの黒星を喫し、同年10月から続いた国際大会での連勝が「34」で止まった。

 それでも敗者復活戦は「今まで通りの自分らしい、一本を取りにいく柔道ができた」。世界王者として相手に研究され、警戒するあまり、豪快な投げが消えかけていたことを反省した。3位決定戦ではスロベニア選手を一本で退けた。

 この敗戦は新たな刺激を与える。2連覇がかかる世界選手権で借りを返す。「(敗戦が)世界選手権じゃなくてよかった。負けは駄目ですけど負けて得ることもあると思う。まだまだ強くなれる。悔しさをずっと持ち続け、まずは世界選手権でしっかり作り上げたい」と前を向いた。

 阿部と同便で帰国した男子60キロ級の高藤直寿(25)=パーク24=は圧巻の内容で優勝を飾り、2連覇を目指す世界選手権に向けて弾みをつけた。「安定感をもって試合ができた」と納得の表情だった。