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【乾坤一筆】テレビ局の思惑見えた井岡の電撃復帰

【乾坤一筆】

テレビ局の思惑見えた井岡の電撃復帰

特集:
ベテラン記者コラム・乾坤一筆
再起戦を行うことを明かした井岡

再起戦を行うことを明かした井岡【拡大】

 インパクトを欠いた会見だった。プロボクシングの元世界3階級制覇王者、井岡一翔(29)=SANKYO=が20日に現役復帰を表明。拠点とする米国で9月に再起戦を行うことを明かした。昨年大みそかの引退会見から201日でのスピード復帰に驚きはなく、むしろテレビ局のしたたかな戦略が垣間見えた。

 総合格闘技ブームが去り、大みそかにボクシングのテレビ中継が定着したのが2011年。テレビ東京系は元WBA世界Sフェザー級王者の内山高志を主役に据え、TBS系は井岡を起用した。

 昨年引退した内山氏は6年連続で、井岡もノンタイトル戦の14年以外はメインを務めた。東西の王者が東京、大阪でしのぎを削り、視聴率を稼げる大みそか興行は重要なコンテンツに成長した。テレビ界にとっても2人は功労者だろう。

 「安定した数字を持つ」とされる井岡は、昨年の大みそかも主役になるはずだった。だが、4月の防衛戦後に結婚、生活の拠点を大阪から東京に移すと、所属ジムで継続的に練習できなくなり、11月に王座を返上。そして、引退表明…。

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