2018.7.9 11:00

専属シェフに撮影スタジオも! Dellが作った超豪華eスポーツ施設

専属シェフに撮影スタジオも! Dellが作った超豪華eスポーツ施設

 ビデオゲームを競技としてとらえる「eスポーツ」。日本でも流行の兆しを見せているが、賞金総額2,466万ドル超(約27億円、1ドル110円台で換算)の大会もあるeスポーツ先進国の米国はプロゲーマーを支える体制もケタ違いだ。

 大手パソコンメーカーのDellは、6月に米カリフォルニア州ロサンゼルスで開催された世界最大のゲーム見本市「E3」において、自社のゲーミングPCブランドである「ALIENWARE(エイリアンウェア)」を通してeスポーツ業界をサポートしていく姿勢を示した。さらに3月には、1.000万円を投資したeスポーツ専門のトレーニング施設を同州サンタモニカに開設しており、eスポーツをカルチャーに育てようと力を注いでいる。

映画スタジオを改装した施設

Alienware Training Facilityのオフィス。パソコンはもちろんALIENWAREだ

 「Alienware Training Facility(エイリアンウェア・トレーニング・ファシリティー、以下AWTF)」があるサンタモニカは、西海岸のファッショントレンドの発信地であり、先進的な企業の集積地でもある。

 ALIENWARE北米eスポーツ担当のデビッド・チェン氏は、この土地が選ばれた理由を「私達にとって重要なゲーム『League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド、以下LoL)』の開発会社が近かったから」と説明する。

ALIENWAREの北米eスポーツ担当のデビッド・チェン氏

 LoLは5対5で戦うオンラインゲーム。プレー人口は1億人以上で世界最大規模のeスポーツだ。今春、LoL北米リーグのプレーオフで優勝したTeam Liquid(チーム・リキッド)はAWTFを拠点とし、ALIENWAREからサポートを受けて活動している。

 広さは約743平方メートル。映画スタジオを改装した、自由な雰囲気のフロアにALIENWAREのパソコンが50台以上、Dell製のモニターが150台以上ならぶ。

「LoL」の練習室。大会と同じく5人が横並びでプレーできる環境が整えられている

施設内に専用スタジオ、専属シェフも

 なんとTeam Liquidはeスポーツチームとしては唯一、専属のクリエーティブエージェンシーを持っている。そのスタッフたちが選手のPR用の写真や動画を撮影し、編集するまでの作業がこの施設内のスタジオで完結するのだ。

画像や動画編集を行うクリエーター

 さらに驚くことに、専属のシェフまでいる。9時頃に出勤した選手たちが練習や会議で腹を空かせるランチタイム、キッチンでは栄養バランスを考えてマニー・リシアガさんが腕を振るう。国際色豊かなメンバーに合わせて韓国料理や中国料理が並ぶことも多い。「眠くならないように重い食事は避けるべきですね」(チェン氏)。

Team Liquidエグゼクティブ・シェフのマニー・リシアガさん

 日本でも、一戸建ての「ゲーミング・ハウス」で選手らが練習に集中する暮らしをすることがあるが、共同生活のストレスや、仕事とプライベートの区別といったワーク・ライフ・バランスの課題も少なくない。AWTFはそうした課題を解消する「進化したゲーミング・ハウス」と言えそうだ。

キッチンがついたランチスペース

ゲーマーが「恥ずかしい」は10分の1未満

 Dellが11カ国で実施した調査(※)によると、いまや同僚やジム仲間など、どこにでもいる人達がゲーマーになっており、ゲーマーを「恥ずかしい」などと感じていたのは10%未満にとどまった。

 では、日本でも米国のようにeスポーツが普及するだろうか。ALIENWAREのマーケティングマネージャーである、柳澤真吾氏は国内では普及していないのが現状だと話し、「長期的に解決しなければなりません。(選手から)スーパースターが生まれることで興味をもってくれる人が増えていくと思います」と期待を込めた。

世界へ羽ばたく選手をサポート

 Dellはプロを目指す選手も技術面でサポートする。6月にロサンゼルスで開催された「E3」では、インターネットでeスポーツの腕を磨ける「Alienware Academy(エイリアンウェア・アカデミー)」を発表。Team Liquidと協力し選手を育成するプログラムを提供する。

E3 2018のALIENWAREのブース

 業界の活性化を促す動きはDellの日本法人にもある。現在Team Liquid所属でカプコンの「ストリートファイター」を得意とする日本人のNemo(ネモ)選手には、国内でALIENWAREのサポートを受けて社会人を続けながらプロになった経歴がある。

 LoLでも、世界大会への切符がかかる日本公式リーグのスポンサーになるなど、世界に挑戦する選手たちを後押している。こうしたDellの活動が実を結んでeスポーツ人気が定着し、AWTFのような施設が国内に登場するのも決して遠い未来の話ではないかもしれない。

(提供 Dell)

※調査方法…インターネット 期間…2017年12月9日~2018年1月30日 国…オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、フランス、ドイツ、インド、日本、ニュージーランド、英国、米国 人数…5763人 対象…14~87歳のPCゲーマー