2018.7.2 05:03

【記者が見た高橋大輔】ブランクは空白ではない

【記者が見た高橋大輔】

ブランクは空白ではない

特集:
平昌五輪
高橋大輔
現役復帰の記者会見で、笑顔で質問に答える高橋大輔=1日夜、東京都内のホテル

現役復帰の記者会見で、笑顔で質問に答える高橋大輔=1日夜、東京都内のホテル【拡大】

 フィギュアスケート男子で2010年バンクーバー五輪銅メダリストの高橋大輔氏(32)が1日、18-19年シーズンから現役復帰すると発表した。

 クールでおしゃれ。初めて取材で会った2017年3月。高橋氏はそんな印象だった。

 フジテレビの中継ナビゲーターを務めた高橋氏に、世界選手権の展望を依頼した。その後も全日本選手権や平昌五輪など節目の大会で何度も登場してもらった。氷上で情熱的に踊る姿とは対照的に、冷静で物静かな分析が多かった。一方で、言葉の端々にスケートへの熱い思いがあった。

 スケート靴の話になったときのこと。1ミリでも刃がずれただけで演技が変わるため、自分の靴は長くても3カ月しかもたなかったと熱弁してくれた。14年ソチ五輪では右足の痛みから練習が積めず、2本目の3回転半ジャンプが両足着氷になったことを「あれだけは今でも後悔している」と教えてくれた。

 平昌五輪もフジテレビの中継キャスターとして現地で取材。大会最終日のサンケイスポーツコラムで「もう一度きちっと向き合って、自分のスケートを取り戻したい」と締めくくっていた。現役復帰と聞いて耳を疑ったが、彼ならきっとまた心に響く演技をしてくれるはず。高橋氏にとっての4シーズンのブランクは、4年間の空白ではないからだ。 (五輪競技担当・角かずみ)

  • 記者会見で現役復帰への思いを話すフィギュアスケート男子でバンクーバー冬季五輪銅メダリストの高橋大輔氏
  • 笑顔で現役復帰を発表した高橋。「自分のスケートを取り戻す」と力強かった
  • 多くの報道陣が待つ中、現役復帰の記者会見に臨む高橋大輔=1日夜、東京都内のホテル
  • 現役復帰の記者会見で笑顔を見せる高橋大輔=1日夜、東京都内のホテル