2018.6.4 15:21

川内、東京五輪は「日本人3人のうち1人がかき乱して…」/マラソン

川内、東京五輪は「日本人3人のうち1人がかき乱して…」/マラソン

4位になったストックホルムマラソンから帰国し、暑さの中でのレースについて語る川内優輝=羽田空港

4位になったストックホルムマラソンから帰国し、暑さの中でのレースについて語る川内優輝=羽田空港【拡大】

 公務員ランナーで、来季のプロ転向を決めている川内優輝(31)=埼玉県庁=が4日、4位になったストックホルムマラソン(2日)から羽田空港に帰国。気温約30度と北欧では珍しい高温下でのレースを振り返った。

 「自分は早々に先頭から落ちて、ひたすら粘るだけのレースだったので…」。暑さが苦手な川内が振り返った。ゼッケン1をつけたボストンマラソン優勝者は、5キロをトップで通過するなど引っ張ったが順位を下げ、ハーフで12位と厳しい展開に。しかし高い気温の中でサブテンの自己ベストを持つエチオピア勢が次々に脱落する中、我慢の走りで順位を上げて、ケニア勢3人に続く4位でゴールした。タイムは3位から5分56秒遅れの2時間22分57秒だった。

 「やっぱり暑いレースはタイムじゃない。優勝した選手は2時間13分の自己ベストで、(優勝タイムも)13分台。これに湿度も加わる東京五輪では、より暑さに強い選手が活躍できると、改めて思いました」

 15キロから30キロまでは、2時間5分25秒の記録を持つバズ・ウォルク(27)=エチオピア=が引っ張ったが、30キロ過ぎで失速して脱落。2時間7分、8分、9分の記録を持つ選手も序盤に姿を消した。一方、優勝したラウィ・キプチュイ(ケニア)は2時間13分21秒の自己ベストに迫る2時間13分30秒だった。

 「彼は、アップダウンがあって、みんなが10キロ34~35分で苦しんでいる区間を、一人だけ30分30秒でカバーしていた」と川内。同じように、先日コースが発表された東京五輪でも「暑さに強い選手なら、最後の坂もヒョヒョーンといけると思う」とした。

 一方、ウォルクが飛び出して自滅したように、「東京五輪でも、誰かがかき乱して、我慢できなくさせて(早い段階で)スパートをかけさせれば、最後の坂で途中棄権もあると思う。ケニア勢、エチオピア勢も、五輪に選ばれる選手が暑さに強いかというと怪しいし、日本人3人のうち1人がかき乱して彼らの暴発を招いた方が、日本のメダルの可能性は上がると思いました」と、戦略を提案した。

 自身については「(東京五輪に出ても)完走するのがいっぱいいっぱいでしょうね」。来季からのプロ活動において、五輪代表を目指すために暑いところを拠点にするかと聞かれると「それはない。プロ活動をするのは秋から春の涼しいレースでしっかり勝負するため。暑いのを無理して狙う必要はない。無理して致命的な後遺症を負ったら、それの方がプロとして問題がありますし、(今回の結果で)秋から春のレースに集中しようと、逆に思いました」。五輪代表を目指す考えはないことを示唆した。