2018.5.18 10:01(2/3ページ)

羽生、ゆづれない仙台への思い 挑むクワッドアクセル/東北スポーツ

羽生、ゆづれない仙台への思い 挑むクワッドアクセル/東北スポーツ

特集:
平昌五輪
東北スポーツ
仙台で平昌五輪からの凱旋パレードを行なった羽生

仙台で平昌五輪からの凱旋パレードを行なった羽生【拡大】

 世界に名声を博そうとも、故郷への思いは色あせない。地元・仙台に対する羽生の感情があふれ出たのは、杜の都で平昌五輪からの凱旋(がいせん)パレードを行った4月末のことだ。

 「僕が仙台でスケートを続けられたのは、荒川さんがトリノ(五輪)で優勝して、リンクへの補助金や支援をしてくれたから。僕がそういう存在になれたらいい」

 女子の第一人者、荒川静香さんも拠点としたアイスリンク仙台で、幼少期に研鑽(けんさん)を積んだ。一時は経営難で閉鎖に追い込まれながら、環境改善を求めた荒川さんの呼びかけで県や市から補助金が集まり再建したリンク。2012年に拠点をカナダ・トロントに移すまで、羽生は故郷の支えで世界に羽ばたく足がかりを築いた。

 多くのスポンサーを抱え、かねて寄付金を送るなどして地元への感謝を形にしてきた。リンクで練習中に東日本大震災で被災した経験がある。五輪連覇をはじめ、世界で残し続ける結果がみちのくの灯火となるが、絶対王者は演技の進化でも希望を与える覚悟を持つ。

 前人未到のクワッドアクセル成功が新たな目標と明言する。けがを抱えた右足首の治療期間を終え、段階を踏んでジャンプ練習の強度を上げている。「(自分の活躍で)市や県を含めてスポーツが発展する機会になればいい」。自身のため、地元のため、挑戦心を貫く。 (鈴木智紘)

【続きを読む】

  • 故郷への思いを胸に、前人未到のクワッドアクセルに挑む羽生
  • イナバウアーをする荒川静香(2006年)