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【五輪を語る 産経新聞特別記者・佐野慎輔】2020年、未来に希望をつなぐ火であってほしい

【五輪を語る 産経新聞特別記者・佐野慎輔】

2020年、未来に希望をつなぐ火であってほしい

特集:
五輪を語る 産経新聞特別記者・佐野慎輔
1964年10月、産経新聞本社前を通過し、東京都庁を目指す聖火リレー

1964年10月、産経新聞本社前を通過し、東京都庁を目指す聖火リレー【拡大】

 「希望の道を、つなごう」。2020年東京オリンピック聖火リレーのコンセプトが決まった。

 移動日を除き114日間、1本の聖火が47都道府県をめぐる。出発地はまだ決まっていない。

 1964年東京にならって、沖縄からスタートするのか。継承をいうなら、いま石巻に置かれる64年の聖火台を基点として、東日本大震災の被災地から巡ってもいい。

 聖火リレーからは、その大会ならではのメッセージが伝わってくる。

 64年は「アジア初」のオリンピックとしてアジアの主要都市をリレーされた。招致に東奔西走した当時の組織委員会事務総長、田畑政治の強い思いが底流にあった。

 当時米国施政下の沖縄にまず聖火が入り、そこから本土にわたった背景に「沖縄を見捨ててはいない」との日本政府のメッセージが込められた。沖縄全土に、掲揚すら許されていなかった日の丸がそれこそ波のように広がっていったという。

 10月10日、国立競技場の階段を駆け上がった聖火最終走者は19歳の早大生、坂井義則。坂井さんは1945年8月6日、広島県三次市に生まれた。広島に原爆が投下されたその日である。残念ながら坂井さんは2014年鬼籍に入ったが、彼が象徴した「平和への願い」と「若者の躍動」は永遠である。

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