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【五輪を語る 産経新聞特別記者・佐野慎輔】IOCと韓国政府は選手が試合に集中できる環境づくりを

【五輪を語る 産経新聞特別記者・佐野慎輔】

IOCと韓国政府は選手が試合に集中できる環境づくりを

特集:
五輪を語る 産経新聞特別記者・佐野慎輔
昨年4月、アイスホッケー女子で対戦を終えた北朝鮮の選手と韓国の選手。平昌五輪は南北合同チームで臨む (共同)

昨年4月、アイスホッケー女子で対戦を終えた北朝鮮の選手と韓国の選手。平昌五輪は南北合同チームで臨む (共同)【拡大】

 オリンピックは誰のものなのか。

 平昌大会開幕まで残り16日。北朝鮮22選手の参加報道に、ことさら、それを考えている。

 もとよりオリンピック競技大会は、夏季、冬季それぞれ4年に1度、世界の若者がつどい、力と技を競う。スポーツを通じて友情を深め、平和に貢献する運動である。宗教や性別、文化の違いなど相互理解を理念に置く。

 かねて国際オリンピック委員会(IOC)は、理念に従い北朝鮮参加を後押ししてきた。韓国政府の政治的な思惑を承知しつつ、容認した背景である。開幕まで時間もなく、穏便に、かつ効果的に開催するには後戻りできなかった。

 前のめりの韓国に巻き込まれたIOCの追認決定は一方、今後のオリンピック運動に誤ったメッセージを発しかねない。それが気になる。

 IOCが主催でも、開催する国の政府が実質、すべてを決める。理念にかなえば政治利用も可能。何よりスポーツの価値、選手の思いより国の事情を優先してもいい…。

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