2017.12.20 19:06

貴ノ岩「日馬の引退望んでいたわけではない」 協会の聴取に

貴ノ岩「日馬の引退望んでいたわけではない」 協会の聴取に

特集:
元日馬富士・暴行問題

 日本相撲協会は20日、東京都墨田区の両国国技館で開いた臨時理事会で、元横綱日馬富士の暴行事件を巡る関係者の処分を協議し、元日馬富士の師匠だった伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は監督責任を取って理事を辞任し、役員待遇委員に降格となった。巡業部長の貴乃花親方(元横綱)への処分は、協会危機管理委員会の聴取が終わっていないため先送りした。

 高野利雄・元名古屋高検検事長が委員長を務める危機管理委は報告書で、被害者の平幕貴ノ岩の師匠でもある貴乃花親方は、秋巡業中の出来事ながら報告義務を怠ったと指摘。貴ノ岩聴取への協力を何度も拒否したことも問題視した。

 危機管理委の高野委員長は、貴ノ岩の聴取を19日に終えたことを明らかにした。報告書によると、貴ノ岩は傷害を負わされるような理由は全くないものと考えていると証言し、元日馬富士の引退を望んでいたわけではないと述べたという。

八角・日本相撲協会理事長(元横綱北勝海)「白鵬は第一人者でありながら、目の前で起きた同じ横綱の暴力を防げず、大相撲の信用失墜を招いた。その責任は軽くない。鶴竜も同じで、再発防止の観点から処分を行った。伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)の理事辞任は重いけじめだと思う」

尾車・日本相撲協会事業部長(元大関琴風)「(理事会での)意見交換では稽古場の指導方法を考え直す必要があるという意見が出た。『暴力問題を再確認する日』をつくる、稽古の在り方をあらためて検討するという話をした」

鏡山・日本相撲協会危機管理部長(元関脇多賀竜)「貴ノ岩は現在入院中で、暴力被害の後遺症がある。一方的な被害者なので、理事会では協会全体として守るべき力士だと確認した」