2017.12.14 05:02

【記者の目】貴乃花親方、危機管理委との接点を自ら無に…

【記者の目】

貴乃花親方、危機管理委との接点を自ら無に…

特集:
日馬富士・暴行問題
11月16日、九州場所の会場入りする際の貴乃花親方。貴ノ岩の聴取協力をまたも拒否し、さらには自身が嫌がっていたファクスで意思表示していた

11月16日、九州場所の会場入りする際の貴乃花親方。貴ノ岩の聴取協力をまたも拒否し、さらには自身が嫌がっていたファクスで意思表示していた【拡大】

 平成の大横綱は「ルビコン川」を渡ってしまった(=後戻りできない重大な行動を取った)のではないか。貴乃花親方は、日本相撲協会から危機管理委員会による弟子の貴ノ岩へ対する事情聴取を再三要請されながら、「お断りします」と言葉にしてまで対立姿勢を示してきた。

 暴行された弟子の師匠、という立場は理解できる。だが、八角理事長(元横綱北勝海)が何度もかけている電話に一度たりとも応答しない、というのは「大人」「社会人」「組織人」としていかがなものか。そして、危機管理委と貴乃花親方側の貴重な“接点”とみられていた元日馬富士の書類送検というタイミングを、親方自身が嫌っていたファクスという手段で無にしようとしている。

 今回の暴行問題は11月の九州場所の土俵、力士の健闘を明らかに退色させた。協会は最終報告をまとめる20日の臨時理事会までに貴ノ岩の聴取を目指すが、迷走したまま来年1月の初場所(14日初日、両国国技館)にまで尾を引く可能性もある。

 いま、だから。貴乃花親方へ「相撲人」としての気概を問う。 (大相撲担当・奧村展也)