2017.12.6 08:00(1/2ページ)

【佐藤春佳のスポーツブレーク】「再起」のための罰とみそぎの体系化も必要

【佐藤春佳のスポーツブレーク】

「再起」のための罰とみそぎの体系化も必要

特集:
佐藤春佳のスポーツブレーク

 4日未明の夜空には、ひときわ明るい月が浮かんだ。2017年で最も地球に近づくため大きく見える「スーパームーン」。その明るさは、最も遠かった6月の満月と比べ約3割増だという。

 ふと、人の“顔”とは月のようなものだと思う。その人物を知るにつれ徐々に輪郭を濃くし、月満ちて全てを知った気になっても、その裏側までのぞくことはできない。人間は月のように『球体』で、家族、友人、上司など向き合う相手ごとに違う“顔”を見せている。

 私的な場で自分の職業を名乗るとき、ちょっぴり困るのは「○○選手ってどんな人?」という質問だ。有名人であればあるほど、現場ではパブリックイメージと違う印象を受けることは多い。

 陽気なムードメーカーが実は無口で神経質、誠実な愛妻家が酒癖が悪いとか超女好きなんてよくある話だ。しかし、そこで「ああ見えてさ…」と訳知り顔をするのも品がない。そもそもファンの前での“顔”もメディアの前の“顔”も、どちらも真実であり、真実ではないのだ。

 2017年もスポーツ界は不祥事が相次いだ。アマチュア界では体罰やセクハラの類が後を絶たず、元日本代表選手が窃盗やわいせつ事件で逮捕、という報もあった。極めつきはプロ野球、大相撲で飲酒の上での暴力事件…。

 近頃のスポーツ界に急に極悪人が増えているわけではあるまい。昭和のプロ野球選手が語る「武勇伝」は、今なら全て炎上案件だ。閉鎖的な世界が情報化社会にさらされ、“内輪のこと”で済まなくなっている。この十年で変化した社会の「コンプライアンス」の価値観に追いつけていないのも実情だ。

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