2017.12.5 05:02

【大沢孝征氏の目】元日馬富士の書類送検、検察は警察の意見には縛られない

【大沢孝征氏の目】

元日馬富士の書類送検、検察は警察の意見には縛られない

特集:
元日馬富士・暴行問題
元横綱日馬富士

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 大相撲の元横綱日馬富士(33)が幕内貴ノ岩(27)に暴行した問題で、鳥取県警は傷害容疑で一両日中にも日馬富士を書類送検する方針を固めたことが4日、捜査関係者の話で分かった。起訴を求める「厳重処分」の意見を付けるとみられる。

 書類送検の際、警察の立場ではよほどの事情がない限り「厳重処分」の意見を付けます。ただ、検察はその意見には縛られません。今回のケースでは略式(公判を開かず簡易裁判所で罰金などを科す手続き)も含めて起訴される可能性は低い。被害が2週間程度の裂傷で、日馬富士本人も認めた上で引退したので、私が検事なら十分な責任を取ったと判断します。「厳重処分」の意見付きでも起訴猶予になると思います。

 検察の判断も年内には決着するでしょう。社会的関心は高いが、刑事事件としては時間をかける事案ではありません。鳥取地検に書類送致した後、私は東京地検に移すと考えますが、その時間を考慮してもせいぜい20~28日の間には処分を下すのではないでしょうか。 (弁護士、元検事)