2017.10.18 15:20

桐生、大学最後のレースで“東洋新記録”狙う 母校で報告会/陸上

桐生、大学最後のレースで“東洋新記録”狙う 母校で報告会/陸上

東洋大の報告会に出席した桐生祥秀(右)は、競泳の世界選手権200m個混で銀メダルを獲得した同郷で同学年の大橋悠依と握手で写真に収まった=東京・文京区

東洋大の報告会に出席した桐生祥秀(右)は、競泳の世界選手権200m個混で銀メダルを獲得した同郷で同学年の大橋悠依と握手で写真に収まった=東京・文京区【拡大】

 陸上競技の男子100メートルで、日本人で初めて10秒を切る9秒98をマークした桐生祥秀(21)=東洋大=が18日、東京・文京区の東洋大白山キャンパスで行われた「国際大会および日本学生選手権大会報告会」に出席。今季を「1年が濃かった」と振り返った。

 シーズン初めから9秒台を期待されながら、6月の日本選手権では4位に終わり8月の世界選手権(ロンドン)の個人代表を逃した。世界選手権では400メートルリレーのメンバーとして銅メダルを獲得。そして9月の日本学生選手権で9秒98の日本新記録をマーク-と、浮き沈みの激しいシーズンだった。

 「日本選手権からロンドンまでは長かったし、逆に9秒台を出してからはあっという間。もう冬季練習の時期になった」と桐生。思い出に残るレースを聞かれると「日本選手権も全カレ(日本学生選手権)も、一つ一つが思い出に残るレースだった」と感慨を表した。

 東洋大のユニホームで試合に臨むのは、今月末の日本選手権リレー(神奈川・日産スタジアム)が最後。桐生の他にも3年生のウォルシュ・ジュリアンなどメンバーがそろっている。「これまでは別の種目があったりで、東洋大として本気のメンバーで走ったことはない。(梶原道明)監督からも『お前がいるうちに不滅の“東洋新記録”を作りたい』といわれており、38秒台を目指したい」と意欲を示した。

 それが終わればオフ。表彰式などがあり連続で長い休みは取れないが、「卒業旅行として、友達と2泊3日くらいで温泉とかに行ってのんびりしたい」と胸を躍らせる。

 この日の報告会では、冒頭に竹村牧男学長から「特に桐生くんには日本人の国民的な課題だった10秒の壁を破っていただいた。心より敬意を表し、さらなる記録短縮を目指して頑張ってほしい」と激励を受け、「まだまだ自分の陸上人生は長い。日本記録は更新していきたい」とあいさつした。

 「日本人で最初の9秒台で、陸上界に名前が残るうれしさはあるが、通過点は通過点。世界(世界選手権、五輪)のファイナリスト(決勝進出)が子供の頃からの目標であることは変わらない」と、さらなる向上を目指す。記録更新のため、来季は「9秒台を連発し、アベレージを上げていきたい」と目標を掲げる。

 また「自己ベストで100メートルと200メートル(20秒41)に、あまりに差が付いている。(社会人となって)関カレ(関東インカレ)や全カレがなくなるので、その時期に200もしっかりやりたい。(アジア記録になる)19秒8(台)も、がめつく、しっかり狙いたい」と、2冠を狙う考えも示した。