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【五輪を語る 産経新聞特別記者・佐野慎輔】「3年後、見とけよっ」桐生の決意がすべてに凝縮

【五輪を語る 産経新聞特別記者・佐野慎輔】

「3年後、見とけよっ」桐生の決意がすべてに凝縮

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五輪を語る 産経新聞特別記者・佐野慎輔
23日、東京都内で行われた第13回トワイライト・ゲームスの男子100メートルで優勝した桐生。東京五輪への決意を語った

23日、東京都内で行われた第13回トワイライト・ゲームスの男子100メートルで優勝した桐生。東京五輪への決意を語った【拡大】

 その言葉に、桐生祥秀(21)=東洋大=の決意がすべて凝縮されていると思う。

 「弱かったら強くなればいい。いくらボロクソ言われても『3年後、見とけよっ』て」

 陸上男子100メートル、サニブラウン・ハキーム(18)=東京陸協=や多田修平(21)=関学大=が脚光を浴びるなか、「9秒台に最も近い男」は取り残され感すら覚える。2人のいない週末の競技会、10秒05を記録したのは意地の表れであったか。

 2020年7月24日、第32回オリンピック東京大会の幕が開く。

 7年あった準備期間はもう3年を切った。期を合わせて、メディアは抱える問題を表にだしてあり方を問うた。

 この暑さ、選手や観客への対応は大丈夫だろうか。懸案とされる混雑緩和、輸送の解決策は…。準備が進むと競技会場予定地が閉鎖され、その影響も広がっていこう。

 計画の白紙撤回の影響で過密日程となった新国立競技場建設。ついに自殺者まで出したが、対応に抜かりはなかったか。テロ対策から会場の禁煙問題、持続可能をうたう食材調達…。確かに解決しなければならない宿題は山積みする。

 しかし、準備段階で批判を受けない大会など、過去あったろうか。国内メディアを押さえ込んだ2008年北京と14年冬季のソチをのぞけば、近年最も成功したと称される12年ロンドンですら、多くの批判を浴びた。

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