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【五輪を語る 産経新聞特別記者・佐野慎輔】日本初9秒台へサニブラウンの“マネジメント”に期待

【五輪を語る 産経新聞特別記者・佐野慎輔】

日本初9秒台へサニブラウンの“マネジメント”に期待

特集:
五輪を語る 産経新聞特別記者・佐野慎輔
日本選手権2冠のサニブラウン(手前)。世界陸上での9秒台に期待がかかる

日本選手権2冠のサニブラウン(手前)。世界陸上での9秒台に期待がかかる【拡大】

 スタートのいい多田修平(関学大)が飛びだし、すぐにサニブラウン・ハキーム(東京陸協)が加速。中盤で抜き去るともう、70メートル地点で勝負はついた。

 追い上げた昨年の覇者、ケンブリッジ飛鳥(ナイキ)は多田にも届かなかった。

 今年の陸上競技日本選手権、男子100メートル決勝は24日に行われた。降る雨を吹き飛ばす展開に多くの人が酔いしれた。

 昨年の日本選手権100メートル決勝は6月25日。やはり、降りしきる雨のレースだった。

 桐生祥秀(東洋大)が飛び出し、山県亮太(セイコーホールディングス)が追う。桐生をかわした山県を、今度はケンブリッジが追い抜いていった。

 「面白く、見応えのあるレースだった」と小欄に記した。今年はその再現、いや、もっと面白くて見応えがあった。

 決勝には桐生も、山県も残った。しかし、桐生は入れ込みすぎた。右足首故障から3カ月ぶり復帰の山県は調整不足。桐生は4位、山県は6位に沈んだ。昨夏のリオデジャネイロ五輪400メートルリレーの銀メダルメンバーの2人は、今夏のロンドン世界選手権100メートル代表選考から漏れた。

 それにしても、日本の短距離陣は層が厚くなった。人材が増えたばかりか、レベルも高い。

 今年、追い風を受けた多田は9秒94をマークした。桐生9秒87、ケンブリッジ9秒98に続き、追い風参考ながら9秒台を体感した3人目のスプリンターとなった。

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