2017.6.25 19:53

サニブラウン、ボルトと世界選手権で初対決なるか 400Mリレーでのアンカーに期待/陸上

サニブラウン、ボルトと世界選手権で初対決なるか 400Mリレーでのアンカーに期待/陸上

200メートル決勝で優勝したサニブラウン・ハキーム=ヤンマースタジアム長居(撮影・甘利慈)

200メートル決勝で優勝したサニブラウン・ハキーム=ヤンマースタジアム長居(撮影・甘利慈)【拡大】

 再び世界の注目を集めるときがきた。陸上の日本選手権で、サニブラウン・ハキーム(18)=東京陸協=が2003年の末続慎吾以来となる100、200メートルの2冠を達成。両種目で8月の世界選手権(ロンドン)代表に決まった。

 ガーナ出身の父と日本人の母を持つこの男は、2015年も日本陸上界の中心にいた。同年7月の世界ユース選手権(コロンビア)で100、200メートルの2冠に輝き、200メートルではウサイン・ボルト(ジャマイカ)の保持していた大会記録を塗り替えた。翌8月の世界選手権(北京)には日本代表として史上最年少で出場し、200メートルで準決勝進出を果たした。

 取材エリアには日本人だけでなく、海外メディアも駆けつけるなど、新世代のヒーロー候補として取り上げられた。残念だったのは400メートルリレーでの起用が実現しなかったことだ。日本はまさかの予選落ち。決勝進出ならサニブラウンがアンカーを務める可能性が高かった。

 左太ももを痛めて出場を逃したリオデジャネイロ五輪では、日本は同リレーで山県亮太(セイコーホールディングス)、飯塚翔太(ミズノ)、桐生祥秀(東洋大)、ケンブリッジ飛鳥(ナイキ)のメンバーで銀メダルを獲得した。前年の世界選手権の惨敗ぶりを考えると、奇跡とも思える偉業だった。

 今大会で優勝したサニブラウンは、日本陸連の選考基準を満たして自動的に代表入りが決定。個人種目の代表枠は最大3で、100メートルの残る2人は標準記録突破者から日本選手権で3位以内に入った選手を優先して選ぶ規定により2位の多田修平(関学大)、3位のケンブリッジが26日の理事会で選出されることが濃厚だ。4位の桐生、6位の山県は個人種目の世界選手権出場は厳しくなっており、リレーメンバーの再編成がありそうだ。

 くしくもロンドン世界選手権は、ボルトの引退レースとなる。200メートルは出場を見送る意向を示しており、サニブラウンとの初対決が実現するとすれば、100メートルか400リレーとなる。リレーのアンカーとして顔を合わせることがあれば、盛り上がることは必至。昨年のリオ五輪でケンブリッジが食らいつきボルトが驚いた表情を浮かべたのは記憶に新しい。世界ユース選手権で果たした“ボルト超え”をロンドンで再び見せられるか。今秋から米フロリダ大に進学予定の18歳は、無限の可能性を秘めている。