男子シングルス2回戦で張本智和(手前)と対戦する水谷隼=デュッセルドルフ(共同)【拡大】
卓球・世界選手権個人戦第4日(1日、ドイツ・デュッセルドルフ)男子単2回戦で13歳の張本智和(エリートアカデミー)が、リオデジャネイロ五輪銅メダルの水谷隼(27)=木下グループ=を4-1で撃破。日本のエースを破る大金星を挙げた。
水谷は卓球台の脇で、張本の健闘をねぎらうように肩を抱いた。「純粋に強かった。完敗です」。攻撃的にくる相手に対して後手に回り、台から下がって後陣でラリーに持ち込んでもネットにかかることが多かった。「戦術がなくなってしまった」と“お手上げ”の状況。ただ、「彼のためにも僕がもっと成長しないと。まだまだ引退はできない」と闘志に再び火がついたようだった。