2017.5.14 05:02

【朝原宣治】世界に示した“スタートの進化”

【朝原宣治】

世界に示した“スタートの進化”

フライングで失格となった桐生祥秀(中央)。左はケンブリッジ飛鳥=上海(共同)

フライングで失格となった桐生祥秀(中央)。左はケンブリッジ飛鳥=上海(共同)【拡大】

 ダイヤモンドリーグ第2戦上海大会(13日、中国・上海)男子100メートルで、日本選手初の9秒台を狙う桐生祥秀(21)=東洋大=はフライングで失格となった。

 フライングではなく、ドンピシャのスタートに見えた。これが、桐生のレースを映像で分析して抱いた感想だ。

 1度目のスタートで、隣の第8レーンの選手がフライングで失格した。ランナーにとって隣が空くのは集中力が途切れる要因になるが、桐生の表情や2本目の走り出しの動きからは、影響を感じられなかった。

 失格にこそ終わったが、トップレベルの選手が集う世界の舞台で、桐生がここまでの“好スタート”を切ったことはなかっただろう。むしろ、いい走り出しで「これはいける」と思ったほどだ。

 今季は向かい風の中で走っても好記録を連発している。条件が整えば、9秒台は手の届くレベルにある。(北京五輪男子400メートルリレー銅メダリスト)

  • 審判に“レッドカード”を出された桐生は、ぶぜんとした表情だった。日本選手初の9秒台は、またも持ち越しになった(共同)
  • 男子100メートルで失格となり引き揚げる桐生祥秀。右はケンブリッジ飛鳥=上海(共同)
  • フライングで失格となり引き揚げる桐生祥秀=上海(共同)
  • 男子100メートルで失格となり、肩を落として引き揚げる桐生祥秀=上海(共同)