村上(中央)は羽生ら仲間から花束をプレゼントされた。躍動感あふれる演技で人気を集めた (撮影・納冨康)【拡大】
フィギュアスケート女子で今春、中京大を卒業した2014年ソチ五輪代表の村上佳菜子(22)が23日、現役引退を表明した。
東京・国立代々木競技場で行われた世界国別対抗戦のエキシビションにゲスト出演。氷上でファンに「今日をもちまして現役を引退します。本当にたくさんの応援をありがとうございました」とあいさつした。
村上は演技後、「今季は練習をしても結果が出ず、限界と感じていた」と説明。昨年12月の全日本選手権を8位で終えて「気持ちが固まった」とした。一番の思い出には、姉と慕った浅田真央さん(26)や鈴木明子さん(32)と出場し、12位だったソチ五輪を挙げた。
今後はプロスケーターとして活動するほか、師事してきた山田満知子コーチ(73)の下で指導者として修行する。「いずれは五輪に選手を連れて行けるコーチになれたら」と意欲を表した。
山田満知子コーチ「孫みたいなもの。甘ったれで心配を掛けられたけど、よく頑張ってきた」
村上 佳菜子(むらかみ・かなこ)
1994(平成6)年11月7日生まれ、22歳。名古屋市出身。愛知・中京大中京高-中京大卒。3歳でスケートを始める。2010年GPファイナル3位。13年世界選手権4位。14年四大陸選手権優勝。同年ソチ五輪12位。16年のGPシリーズは、スケートアメリカ10位、ロシア杯11位。同年全日本選手権8位。1メートル62、43キロ。