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琴奨菊陥落…初賜杯から1年で関脇転落も現役続行!/初場所

琴奨菊陥落…初賜杯から1年で関脇転落も現役続行!/初場所

2016年1月25日付サンケイスポーツ

2016年1月25日付サンケイスポーツ【拡大】

 負け残りの土俵下で、落日の大関はずっと目を閉じていた。なすすべなくあっさりと押し出されて負け越し。歴代10位に並ぶ大関在位32場所目で琴奨菊が、その座から滑り落ちた。

 「これが今の力だと思う…」

 西の支度部屋。「あ~クソっ」と本音を吐き出して風呂場に向かった。少しだけ気持ちを落ち着かせ、取り囲む報道陣を前にしばらく沈黙したあとの第一声だった。玉鷲との一番。新関脇の右のど輪に圧倒された。真っすぐ後退。無抵抗の完敗。1年前に同じ国技館で国内出身力士では栃東以来、10年ぶりに賜杯を抱いた雄々しい姿はまったくなかった。

 「まだ場所中なので、しっかり気持ちを立て直してやっていきたい。集中して…。辞めたら終わりだけど、負けて終わりじゃない」

 現行方式が施行された昭和44年以降、2場所連続負け越しで陥落した大関は17人目。27歳で大関に昇進し、今月30日に33歳になる。春場所は関脇。現役続行か引退か-。この日明言することはなかったが、師弟の間では現役続行で答えは出ている。

 師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)は今場所中、一緒に食事をして弟子の意志を確認したことを明かし、「来場所10勝すれば大関に戻れる。全勝の稀勢の里に勝つ(今場所9日目)力もある」。復活に期待を込めた。

 琴奨菊は休場の意思は示さなかった。4月には第1子が誕生予定。生まれてくるわが子のためにも復活は急務。輝きを取り戻せるか-。すべては己しだいだ。 (臼杵孝志)

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  • 琴奨菊(右)は玉鷲にほぼ無抵抗での完敗。あっけなく大関陥落が決まった(撮影・戸加里真司)
  • 琴奨菊(右)が押し出しで玉鷲に敗れる=両国国技館
  • 琴奨菊(右)が押し出しで玉鷲に敗れる=両国国技館
  • 2場所連続で負け越した琴奨菊=両国国技館
  • 琴奨菊は押し出しで玉鷲に敗れた=東京・両国国技館(撮影・戸加里真司)
  • 大関陥落力士の翌場所成績