2016.11.14 05:03(2/2ページ)

長野が7年ぶり2度目V!2区の17歳・松沢がチームに勢い/駅伝

長野が7年ぶり2度目V!2区の17歳・松沢がチームに勢い/駅伝

優勝し、インタビューに応える長野チーム。左端はアンカーの玉城

優勝し、インタビューに応える長野チーム。左端はアンカーの玉城【拡大】

 アンカーの玉城かんな(20)=名城大=が、右手の人さし指を突き上げてゴールした。長野が7年ぶりの福島路制覇だ。

 「みんながいい位置でつないでくれたので、絶対1位でゴールすると思っていました」

 リオデジャネイロ五輪男子400メートルリレーの銀メダルと同じ結束力での勝利に、玉城が汗をぬぐった。

 鍵は2区だった。松沢が1位でタスキを受けたとき、2位・千葉との差は5秒。千葉の2区は日本選手権1500メートル優勝の木村友香(22)=ユニバーサルエンターテインメント=だ。予想どおり、1キロ手前で松沢は木村に抜かれた。だが、そこからピタリと後ろにつけ、3キロ過ぎにはいったん前へ。最終的に1秒差の2位で3区につないだ。

 「チームのためにも、どこまで粘れるかと思っていました」

 松沢は前日のミーティングで聞いた「苦しいときに楽をすると、それはチームの苦しさになる」との言葉をかみしめて走ったという。

 「あそこで並んでいけたのが勝因」と、たたえる玉城良二監督。6区で後続を引き離した細田も「勢いをもらいました」と後輩に背を押された。

 実業団選手がいない長野は、中学生以外は長野東高の現役かOBで、細田は「昔から知っている仲間で、家族みたいにお互いを思いやれる」。その結束力が、松沢から国内トップ選手と競り合う力を引き出した。「すごい選手と互角に走れたと自信になる」。17歳は成長を実感した。 (只木信昭)

東日本女子駅伝

 女子中長距離選手の育成、強化を目的に1985年にスタートした、東日本の都道県対抗による駅伝。チームは中学、高校、大学、実業団の選手で編成し、今年で32回目。若手選手の登竜門ともいえる大会で、弘山晴美、土佐礼子、渋井陽子、福士加代子、尾崎好美、赤羽有紀子、吉川美香ら五輪選手を輩出している。

  • 長野のアンカー、玉城は右手を高々と掲げてゴールテープを切った(撮影・戸加里真司)